【名曲リレー266】paint#2
■Behind The Painted Screen / Andwella('70)
デイヴ・ルイスのアンドウェラは、アンドウェラズ・ドリームの名前でデビューした初期はサイケ臭ぷんぷんでしたが、名前を短くしたこの「People's People」('70)の頃は英国バンドなのに米国音楽に憧憬した音作りになっています。まず何よりもメロディがいいのです。何故か米Dunhill盤にしか入ってない曲です。英Reflection盤や日東芝ステイツサイド盤には未収録。CD化の再追加されましたが。
【名曲リレー267】paint#3
■Painted Ladies / Ian Thomas('73)
イアン・トーマスはカナダのsswで、有名らしいコメディアンのデイヴ・トーマスの弟という事です。最大のヒットが73年の"Painted Ladies"です(GRT,#34)。カナダのsswというとフォーキーな存在を思い浮かべますが、この人の場合(少なくともこの曲に関しては)clavinetは鳴るは、アメリカやイングランド・ダン&ジョン・フォード・コリーみたいなコーラスは聞こえるはとずいぶんポップです。僕はこの曲しか知らないのですが、カナダでは70'sに結構ポピュラリティーがあった人の様です。Rhinoの70'sヒット曲集にて知りました。余談ですが、マンフレッド・マンズ・アース・バンドの82年の"Runner"(#22,Arista)は、トーマスの作品で、地元カナダではヒット。
この曲は「Somewhere In Afrika」の米盤LPに収録されています。まあ堂々たる産業ロックですねえ(^^;;
【名曲リレー268】lady#2
■Sunday Waking Lady / Wally(’74)
BBCのOGWTのホストを務めたボブ・ハリスとリック・ウェイクマンのprodでデビューしたウォリーは、violinをフィーチャーしたシンフォニック・タイプのプログレです。そのファーストに入った”Sunday Waking Lady”は美しいメロディーが印象的なアコースティック曲。そういえばイエスのアコースティック曲にも似たムードがあります。なんでもミッシェル・ポロナレフのバックで来日もしてるのだとか。
【名曲リレー269】lady#3
■Lady Of The Night / Locomotive GT('76)
辺境ロックは全く知りませんが、ロコモーティヴGTの米盤(Dunhill)LPはよく中古屋で見かけてました。このバンドが東欧のハンガリー出身とは全然知りませんでした。この"Lady Of The Night"は英語で歌われたもので、結構メロウな感じの音です。実際は76年録音だそうですが、エレピの感じがトミー・アイアっぽいクールな音。メンバーにはキングのヨーロピアン・ロック・コレクションで紹介されたオメガ出身の人もいるのだとか。
【名曲リレー270】night#2
■The Night Watch / King Crimson('73)
その昔日本語で語られるプログレ論のようなものは、音楽そのものについて語る事よりも、聞き手が受け取るイメージをさらに肥大化(美化)したもの(これに音楽以外の知識が絡む)が多く、ライナーノーツなんかでも専門知識がないので全く理解不能なものが多かったです。クリムゾンの叙情的な部分は最初期に明らかですが、中期(昔は後期といったけど)の固定されたメンバー時期もちらほら顔を出します。「Starless And Bible Black」のアルバム全体の印象は陰鬱ですけど”Trio”だのこの"The Night Watch"だので聞かれる静謐な美しさはやはりスタジオ・ヴァージョンでの魅力の一つでしょう。こうした曲ではやはりジョン・ウェットンの朗々たる歌声は冴えます。