【名曲リレー226】money#2
■Danger Money / UK('79)
鳴り物入りでデビューしたUKから早々とブラフォードとホールズワースが抜け、ザッパのところからテリー・ボジオ(ds)を加えたセカンド「Danger Money」からのタイトル曲。gなしのトリオ編成で、エディ・ジョブソンはファーストよりもシンセだけでなくオルガンも弾き、この編成の先輩ELPを思わせる部分もあって、日本ではカンタベリー臭もあったファーストよりも人気があります。もちろんキーとなっているのはポップな曲も書けるジョン・ウェットンですが、専任gtrがいないことからkbにかかる比重も大きくなっています。
【名曲リレー227】money#3
■Money Changes Everything / Cyndi Lauper('83)
83年のシンディ・ローパーのメガヒット作「She's So Unusual」のトップに入った"Money Changes Everything"はなんと5枚目のシングルカットになりました(最高位#27)。オリジナルはMercuryからデビューしたパワーポップのブレインズ。この辺の選曲のセンスはさすが。バックにフーターズのメンバーを従え(メロディカがちらりときこえます)た当時のバンド(初来日にはアルド・ノヴァも参加)も強力でした。リック・デリンジャーもいたんだっけ? しかしすごい髪型ですわ。
【名曲リレー228】everything#2
■I Can See Everything / Poco('72)
70'sのポコの顔と言えばリッチー・フューレイであり、リッチー脱退後はポール・コットンであったわけですが、常にニ番手にいたティモシー・シュミットが、アルバムで歌う曲はどれも隠し味でじわじわくる名曲だったりします。”Keep On Tryin'”、”Here We Go Again”,"Find Out In Time"そして「A Good Feelin' To Know」に入った"I Can See Everything"しかりです。そういう扱いがいやだったのか(もちろんそれだけではないですけど)ポコを辞めて参加イーグルスではポコ時代以上に、そういう扱いでした。ティモシーが辞めてからぐっとポップロックに寄ったポコがブレイクしたりとなかなか複雑な心境ではあった感じですけど。
【名曲リレー229】everything#3
■Everything Gonna Be Alright / Butterfield Blues Band('69)
若きバジー・フェイトン(g~後にラーセン=フェイトン・バンド)をフィーチャーしたウッドストック・フェスのバタフィールドブルーズ・バンドです。豪快なホーンズと熱いハーモニカが一体となったもので、歌もなかなか堂にいってます。この時期は、管楽器を加えたブルーズバンドというユニークなスタイルで、この頃のメンツがそろって脱退し、ラーセン=フェイトン。バンドの前身となるフル・ムーンを結成するのです。ここではまだ洗練度という点ではかないませんが。
【名曲リレー230】alright#2
■Sammy's Alright / Kossoff Kirk Tetsu Rabbit('72)
「Live」を出した後フリーは一度解散、ロジャースはピース、フレイザーはトビーを組むのですが結局長続きせず、4人はいろんなものを抱えながら再び集まって「At Last」を出すのです。この間カークとコソフが山内テツ(b)、ジョン・ラビット・バンドリック(kb、vo)と組んだのが連名表記の、コソフ・カーク・テツ・ラビットでした。それでもIslandに1枚分のレコーディングは残し同名作をリリース。手ごたえがあったからでしょう、2度目の解散をしてからこのメンバーにロジャースを加えて「Heartbreaker」を出しています(コソフのドラッグ問題は置いといて)。中心となってるのはラビットです。"Sammy's Alright"は、ラビットらしいゆったりとした米南部志向の音楽性が、決してブルースロックだけではなかったフリーの音楽性(見え隠れしてたフォークロック的な曲を思い出して!)とマッチしています。バッド・カンパニーでの”Anna”のオリジナル・ヴァージョンもこのアルバムに入ってました。
