【名曲リレー201】back#3
■Back In The Game / Ian Gillan('79)
Islandとの契約が切れたイアン・ギランが日本の東芝EMI内のEast Worldと契約してリリースした「Gillan」('79)は、イアンギラン・バンド解散後再びハードロックシーンに返り咲いた1枚でした。とはいってもこのジャンルに対しまだ強い逆風が吹いていた時期。当初は日本のみのリリースでコリン・タウンズ(kb)、ジーブラのスティーヴ・バード(g)といった旧知のメンバーをスタジオに迎えてのものでした、ギランとしての活動はバーニー・トーメ(g)やミック・アンダーウッド(ds)が加わった次作以降本格化します。とはいえすでに貫禄充分のラスト曲です。
【名曲リレー202】game#2
■Games People Play / Joe South('68)
エレキシタールがビュンビュンいうこの曲は南部の白人カントリー的なイメージのジョー・サウスの68年のヒット曲です。僕はオールナイト・ニッポンのフィラーと言われる編集調整用BGMでこのメロディーを知って、この人の曲だと知ったのはそれこそずいぶんあとになります。確かキング・カーティスのヴァージョンが、デュアン・オールマンの「Anthology」に入っててそこのライナーで知った。パープルがカヴァーした"Hush"の作者と言う事で、名前は一生残るでしょうが、サウスといえばまずエレキシタール。スウィート・ソウルなどで使われる事の多い楽器ですけど、米南部っぽいフィーリングを意識してしまうのはサウスの功績でしょうか?
【名曲リレー203】game#3
■Circle Game / Buffy Saint Marie('70)
ある世代にとっては「いちご白書」という映画は大切にしておきたい宝物みたいな存在らしいです。もう20年以上は見てませんが、ノンポリの学生が恋をきっかけに政治的に目覚めてゆく話。音楽はCSN&Yやニール・ヤングが使われてましたが、主題歌となったのはジョニ・ミッチェルが書き、バフィー・セント・メリーが歌ったこの"Circle Game"。繰り返されるリフレインが印象的なナンバーで、ジョニが歌うオリジナル(そちらは「Ladies Of The Canyon」に収録)が内省的なのに対し、バフィー・ヴァージョンは限りなく明るい。アメリカン・ネイティヴのバフィーは、ダン・ヒックスのいたシャーラタンズがヒットさせた"Codine"の作者でもあります。ところでバンバンが"いちご白書をもう一度"をヒットさせた時、ホントにリヴァイヴァル公開されてました。
【名曲リレー204】circle#2
■Circles / Keef Hartley('73)
キーフ・ハートレイ・バンドを解散した73年のソロが「Lancashire Hustlers」です。とは言っても基本線は同じでやや歌ものに特化してるかなあ。っていうかハートレイらしさがあまり感じられない分好きです(どおいうこと?)。このアルバムの最大の魅力はジェス・ローデンのソウルフルな歌の魅力です。"Circles"は、ヴィネガー・ジョーのカヴァーでコーラスにロバート・パーマーとエルキー・ブルックスというまさに夢の共演。
【名曲リレー205】circle#3
■Will It Go Round In Circles / Billy Preston('73)
73年のビリー・プレストンの#1ヒットです。ビートルズと近いところにいたので何となくなじみにくかった黒人アーティストの中でも最初の方に名前を知った一人でした。後年オルガンの名手ということを"Outa Space"等で知ることになるのですが、ゴスペルっぽさもあるこの曲の楽しさも格別でした。