【名曲リレー176】him#2
■Cause I Loved Him / Jackie Lee('65)
著作隣接権切れだからなのか、マニアが市民権を得た時代だからなのかわかりませんが、90'sに入って輸入盤ショップで堂々と日本製のブート(と言うかハーフオフィシャル)が並んでいてびっくりしました。ジャンルでいえばオールディーズで、ガール・グループやソフトロック(まだ渋谷系以前でした)のレアなものの編集盤CD。最初はそれが正規のものなのかもよくわからなかったのですが、M&Mと言うレーベルから出てた「Touch The Wall Of Sound」にはお世話になりました(値段は正規の日本盤よりも高かった記憶でしたが)。フィル・スペクター・フォロワー的な音源の数々で、その最初と最後に入ったのが”Cause I Loved Him”と言う曲。アレンジが変えられているのですがラストに入ったジャッキー・リーのヴァージョンがカッコイイ(ちなみにトップに入ったのはアルダー・レイのヴァージョン)。65年Deccaから出たこのシングルは、イエロー・バルーンのゲイリー・ゼクリー曲。リーは50'sから活動していたというイギリスのジャッキー・リー&レインドロップスのシンガーとのことです。この「Touch The Wall Of Sound」シリーズは第3集まで出ていました。
【名曲リレー177】him#3
■Na Na Hey Hey Kiss Him Goodbye / Bananarama('83)
ユーロビートに特化するまでのバナナラマは、とてもゆるい感じのフリでユニゾンで歌うヘタウマ的なガールズ・トリオでしたが、ベリル・マースデンやオーキッズがスウィンギン・ロンドンに花を添えたように、80's初めのUKシーンに彩りを与えてくれました。これはスティームのカヴァーで、繰り返される呪文のようなフレーズが徐々に効いてきます。この時代シャツはinだった事を思い出しました。
【名曲リレー178】goodbye#2
■Say Goodbye To Hollywood / Ronnie Spector('77)
元々はビリー・ジョエルがロネッツの事を念頭に置いて書いたらしい曲です。76年の「Turnstiles」という再ブレイク前夜のジョエルのLPに入ってる曲ですが、80年のブレイク後の、有名じゃない曲ばかり集めたライヴ盤「Songs In The Attic」に収められて日本では知られるようになりました。一方ロネッツのロニー・スペクターは、70'sのロネッツ再結成(Buddahからのシングル)の後、単発でシングルを思い出したように出してます。77年にE・ストリート・バンドをバックにしてこの曲を録音。クラレンス・クレモンズの強力なsaxのブロウが印象的で、タイミングさえ合えばもっとヒットしたはずです。但しイギリスではTop Of The Popsにも出てるんでヒットしたんでしょう。ウィンクだとかペロッと舌を出すなど愛嬌溢れます。
【名曲リレー179】goodbye#3
■Goodbye Stranger / Supertramp('78)
ビッグネームの割につべに本人の動画ないことで知られていたスーパートランプ、最近はちょっと状況も変わりつつあるのかもしれません。メガヒット「Breakfast In America」からの2枚目のシングルで、リック・デイヴィス作品の”Goodbye Stranger”は軽快なメロディーとアレンジで、昔から”From Now On”の次に好きな曲です。このアルバムとリッキー・リー・ジョーンズのファーストは同じ日にエディオンの前身栄電社がやってた輸入盤屋エスミーで買いました。高校1年でした。
【名曲リレー180】stranger#2
■Stranegr In A Strange Land / Leon Russell
このタイトル、割と有名な言い回しなのか、アイアン・メイデンもエディー・マネーもバーバラ・ストライザンドもU2も皆別曲でした。リオン・ラッセルのセカンド「Shelter People」に入った強力なナンバーです。コーラスはクラウディア・レネアーとキャシ・マクドナルドです。次の「Carney」はイマイチだったんで、やはり最初の2枚が僕にとってのリオンです。