【名曲リレー161】i'm#3
■I'm On Fire / Dwight Twilley Band('76)
ドゥワイト・トゥイリーとフィル・セイモアが組んだDTBは同郷タルサ(オクラホマ)出身の巨人、リオン・ラッセルのShelterから76年にデビュー。そのファーストからのヒットとなった"I'm On Fire"は、Shelterレーベルがこのあと送り出す最後の新人トム・ペティの登場を思わせるパワーポップです。セイモアはもっとビートルズ的な甘いポップなんですが、トゥイリ―の書く曲は意外とダークで毒があります。
【名曲リレー162】fire#2
■Fire / Robert Gordon('78)
スプリングスティーンが書いてポインター・シスターズがヒットさせた”Fire”ですけど、確かロバート・ゴードンの方が早かった気がします。78年のリンク・レイが参加したPrivate Stock盤。NYのネオ・ロカビリーの人ですが、リンク・レイやクリス・スペディング等個性豊かなgtrとのコラボで知られます。動画は近年のスペディングとの共演です。
【名曲リレー163】fire#3
■Keep The Fire Burning / REO Speedwagon('83)
「Good Trouble」からのファーストシングルですが、これのどこが産業ロックというのだ!と言う問いに対し、やはりアレンジだろうねと思います。前作「Hi Infidelity」が驚異的なセールスを記録したのですが、すっきりとしたポップ感覚がこれまでのスタジオ諸作とは違いました。もちろんライヴではエネルギッシュなロックンロールバンドですが。ケヴィン・クローニンの書くポップなメロディはやはり捨てがたいと思います。グローヴはめたドラマーのアラン・グラッツァーも印象的。思えば「産業ロック」批判というかやっかみは、大げさなアレンジやPVなどのカッコ悪さに寄る部分もありますが、前向き過ぎる歌詞への批判というのもあったのかも。最高位#7。
【名曲リレー164】burnin'#2
■Keep Your Lamps Trimmed And Burnin' / Hot Tuna
初めて聞いたホット・トゥナがこの「フィルモア最後の日」のライヴ盤だった気がします。パパ・ジョン・クリーチのviolnが印象的でした。アコースティックなやつよりも僕はこうしたエレクトリック・ホット・トゥナの方が好みです。「First Pull Up, Then Pull Down」('71)に入ってました。ヨーマ・コウコネンをスカンジナビアのセックス・シンボルと紹介するのはビル・グラハムです。
【名曲リレー165】burning#3
■Slow Burning Love / James Taylor('75)
僕はJTでは、Warner Bros最終作の「In The Pocket」('75)が好きで、豪華ゲストのゴージャスな感じがCBSに移っての「JT」ではなくなってしまうのが残念。カーリー・サイモンがコーラスで参加した”Slow Burning Love”はクーチ=カンケルのセクションにクラレンス・マクドナルド(kb)、ウィリー・ウィークス(b)と言う変則的なメンバーです。