【名曲リレー151】city#3

■Detroit Rock City / Kiss('76)

リアルタイムのキッスは、この「地獄の軍団」('76)あたりです。今では知られるている事の様ですが、ボブ・エズリンがprodでメンバー以外の影武者が多く参加してる1枚とか。そのオープニングを飾る"Detroit Rock City"もキャッチーなメロディーとよく歌うg(弾いているのはディック・ワグナーらしい)が印象的なナンバー。キッスの洗礼となったNHKの「ヤング・ミュージック・ショー」もこの曲がオープニングでした。

 

 

【名曲リレー152】Detroit#2

■Moths And Lizards In Detroit / Andy Roberts('70)

イアン・マシューズとプレイン・ソングを組んでいたアンディ・ロバーツは英国らしいいい感じのsswです。B&CとかPegasusとかコレクタブルなレーベルから出てる盤も多いのでなかなか聞けませんが。RCAから出たファーストの「Home Grown」('70)は名盤です。アメリカ志向のsswですがイギリスらしさがちゃんとあるフォークロックです。バックを務めてるのはマイティ・ベイビーの面々です。

 

 

【名曲リレー153】Detroit#3

■Detroit Breakdown / J Geils Band('74)

Jガイルズを最初に聞いたのは「Blow Your Face Out」という2枚組ライヴ盤で、そこでもカッコよかった"Detroit Breakdown"です。70'sは日本では玄人ウケするロックバンド(ソウルファンにウケてたのでしょうか)でしたが、伝説となった連続アンコールの来日公演の頃から日本でもブレイク。ただ看板だったピーター・ウルフ(vo)が辞めたあとバンドはニュー・ウェイヴ風味に転向、失速して解散しています。この"Detroit Breakdown"はウルフのvoが実にカッコイイ。「Nightmares...and Other Tales From the Vinyl Jungle」('74)から。

 

 

【名曲リレー154】breakdown#2

■Breakdown / David Coverdale('78)

パープル解散後デイヴィッド・カヴァーデイルは結構複雑な契約で、イギリスで音楽活動ができない為レコーディングも歌は居住していたドイツで録音という具合でした。78年のセカンドソロ「Northwinds」も前作同様セールス的にさっぱりでしたが内容は悪くないです。いわゆるR&Bをベースにしたオーソドックスな英国ロック。ミッキー・ムーディー(g)、アラン・スペナー(b)、トニー・ニューマン(ds)、ティム・ヒンクレイ(kb)といったヴェテランがバックを付けた1枚で、地味な感じの曲が多い中、後のメタルスネイク時代をちらっと連想させる"Breakdown"であります。

 

 

【名曲リレー155】breakdown#3

■Breakdown Dead Ahead / Boz Scaggs

ボズ・スキャッグスと言えば"Lido Shuffle"かこの曲です。AOR的なバラードで一世を風靡する人ですが、この曲は来たるべきTOTO全盛時代の前に華々しく打ち上げたアッパーなナンバー。80年の「Middle Man」に入ってました。動画と音源はメンバー違うと思うのですが、スティーヴ・ルカサー(g)、デイヴィッド・ハンゲイト(b)のTOTO勢にデイヴィッド・フォスター(kb)、そして当時ローニンのリック・マロッタ(ds)とドン・グロルニック(kb)というリンダ・ロンシュタットがらみの人脈です。この「Middle Man」はそれほどすごい作品だとは当時も今も思いませんでしたが、この後ボズ・スキャッグスは長いスランプに入り8年アルバムを出せませんでした。AOR大国日本では手を変え品を変え安直なベスト盤が出ましたが・・・