【名曲リレー136】searching#2

■Searching / Hazell Dean('83)

ヘイゼル・ディーンは、80's英チャートでブレイクしたダンス系の女性シンガーです。83年にリリースされパッとしなかった”Searching”は84年に再発され全英#6まで上がりました。いわゆるミュンヘン・ディスコと呼ばれたユーロディスコから進化した電子楽器をメインとしたハイエナジー(Hi-NRG)と呼ばれるジャンルで、日本でもユーロビート呼ばれるジャンルに移行し大人気となりました。例えばデッド・オア・アライヴの”You Spin Me Round”あたりもこの仲間なのかな?

 

 

【名曲リレー137】searching#3

■Keep Searchin' / Del Shannon('64)

トラヴェリング・ウィルベリーズの幻のメンバーだったこともあってデル・シャノンと言う人はただのオールディーズな人ではなかったはず(^^)。"Runaway"の大ヒット後、一連の邦題に「街角」がついて、街角男とレコード会社はプッシュしたそうです。この"Keep Searchin'"(太陽を探せ)もイントロや途中のオルガンなどそれ風ですが、こっちの方がカッコイイです。64年の#9。これは"Runaway"以来久々のトップ10ヒットだったっそうです。

 

 

【名曲リレー138】keep#2

■Keep On Riding / Uriah Heep('77)

ユーライア・ヒープとの出会いはデイヴィッド・バイロン時代ではなく、ジョン・ロートン時代が先だったと言う世代です。77年の「Innocent Victims」はヘビジャケがちょっとこわいですが、アメリカナイズされたキャッチーなハードロックが、逆風だらけだった英ハードロックの苦難の時代を思い出します。と書きつつ"Keep On Riding"のようなまるでドゥービーの様な音も結構嫌いでなかったりするのですが。スパイダー・フロム・マーズから加わったトレヴァー・ボルダーはスラップ・ベースをこそっと交えます。

 

 

【名曲リレー139】keep#3

■I Can't Keep From Crying Sometimes / Ten Years After('67)

元々はアル・クーパーのブルーズ・プロジェクト時代の曲ですが、テン・イヤーズ・アフターは67年のデビュー作でカヴァー。後にライヴでは"I'm Going Home"と並んで長尺のハイライトとなるもの。このスタジオ・ヴァージョンもシンプルでよいのです。ウッドストックのライヴ・シーンのアルヴィン・リーの早弾きばかりがクローズアップされ、録音の関係でほとんど聞こえなかったせいでチック・チャーチル(kb)の存在をあまり意識しなかったのですが、ここのスタジオ作では結構チャーチルのオルガンが結構いいアクセントになっています。

 

 

【名曲リレー140】crying#2

■It's A Cryin' Shame / Gayle McCormick('71)

映画「イージー・ライダー」のサントラにも使われたスミス(Group Called Smith、という表記がただしいと言う説も)というバンドがありました。シレルズの"Baby It's You"のヘヴィ・ロック・ヴァージョンで#5まであがるヒットとなりました。スミス解散後ソロになった紅一点のゲイル・マコーミックは同じDunhillからソロを出しています。最大のヒット(#44)となった"It's A Cryin' Shame"('71)は、あちこちのコンピでも聞けます。この時期のダンヒル・サウンドを支えていたのがデニス・ランバートとブライアン・ポッターのソングライター・チームで、同時期のグラス・ルーツのサウンド作りでも大いに力添えしていますが、マコ―ミックのファースト「Gayle McCormick」もこのコンビがprodを手掛けたようです。