【名曲リレー111】low#3
■Down So Low / Mother Earth('68)
この曲を最初に知ったのはリンダ・ロンシュタットが「風さら」でカヴァーしてたヴァージョンでした。そっちでもブルージーなムードでしたがマザー・アースのオリジナルはもっとストレートです。スティーヴ・ミラーとウィスコンシン大で一緒だったというトレイシー・ネルソン(vo)をフィーチャーしたテキサスのゴスペル~ブルーズ・ロック・バンドです。初期にはバタフィールド・ブルーズ・バンドを辞めたマーク・ナフタリン(kb)もメンバーでした。68年の「Living With The Animals」(Mercury)に収録されています。
【名曲リレー112】down#2
■My World Fell Down / Sagittarius('69)
元々はアイヴィ・リーグのジョン・カーターとジェフ・スティ-ヴンスの共作の英国曲ですが、アイヴィ・リーグのヴァージョンよりもさらに技巧的に、サウンド・コラージュ、コーラスなどを付けくわえたのがカート・ベッチャーのプロジェクト、サジタリアスのヴァージョン。80年頃に日本ではCBSソニーからサジタリアスやミレニアムが日本盤LPで出た時はさっぱりこのすごさがわかりませんでしたが、今なら多少はわかります(^^)
【名曲リレー113】down#3
■Going Down / Freddie King('71)
フレディー・キングはテキサス出身の黒人ブルーズgtrで、60'sの代表曲がクラプトンがブルーズブレイカーズ時代に取り上げた”Hideaway”。そして70'sの代表曲が、Shelterと契約してリリースした「Getting Ready」('71)に入った”Going Down”でしょう。元はドン・ニックスがモロク時代に書いたナンバーで、70'sにジェフ・ベック・グループが取り上げてから、ハードロック・アンセムとなった感があります。
【名曲リレー114】going#2
■Going For The One / Yes('77)
イエスの全盛期はもう少し前の「危機」あたりの頃でしょうが、やはりリアルタイムで接した「究極」も忘れられません。カウントに続いてスティーヴ・ハウのgのイントロ(steel-gというクレジットありましたがライヴ動画見て納得)が聞こえた瞬間から引き込まれます。僕は熱心なイエスの聞き手ではありませんが、リック・ウェイクマンが復帰したこのアルバムで、フィットしなかったパズルのピースがフィットしたしっくり感を感じます。ただし時代の流れもあってそのフィット感は長く続かなかったのですけど。
【名曲リレー115】going#3
■I Know There's Something Going On / Frida('82)
今では侯爵夫人となったアバのフリーダ(vo)が解散後の82年、フィル・コリンズのprodでリリースしたシングルが”I Know There's Something Going On”です。作者はラス・バラードで、いかにも80'sらしい打ち込みの音。"予感"と要約した邦題もうまいと思いました。とにかくヒットした印象です。