【名曲リレー106】soldier#2

■Soldier Baby Of Mine / Candy & The Kisses('65)

あんまり有名なグループではないですがキャンディ&ザ・キッシズは、ジェリー・ロスが手掛けたガール・グループで結構いい曲があります。キャンディ・ネルソンと妹のスザンヌ、ジーネット・ジョンソンから成る3人組で、最大のヒットとなった"The 81"は、90'sのクラブシーンで流れてもおかしくないグルーヴィーなダンス・チューンで#51まで上昇しています。65年のシングルの"Soldier Baby(Of Mine)"は、ピート・アンダース=ヴィニ・ポンシア=フィル・スペクターの共作で、ロネッツのために書かれながら、慎重なスペクターはシングル化を思いとどまり、結局それがこっちに流れたと言われてます。実にかわいらしい曲です。今気がついたのですが、河合その子のデビュー作「その子」に収入った"向こう De ギャルソン"(という実験的な曲があるんですが)に途中のhornソロが引用されてて、恐るべしゴッキー(後藤次利)!と思いました。

 

 

【名曲リレー107】soldier#3

■She's A Soldier Boy / A New Generation('68)

ア・ニュー・ジェネレーションは、ギャヴィン(vo,b)とイアン(g,kb)のサザーランド兄弟のデュオで、スコットランドで結成されました。Sparkと言うレーベルに3枚のシングルがあります。2枚目の"Smokey Blue's Away"('68)はドボルザークの新世界のメロディーを借りたものと言います。このB面が"She's A Soldier Boy"で失われるにはあまりに惜しいポップな名曲です。このデュオがどれほどの認知があるのかわかりませんが、僕はBam Carusoの「The Rubble Collection」というサイケ~フリークビートのコンピで知りました。この兄弟は70'sに入るとサザーランド・ブラザーズ・バンドを結成。72年にIslandからデビューします。2枚出した後クィーヴァーと合体してサザーランド・ブラザーズ&クィーヴァーとして更に数枚出しています。いちばん有名なのはロッド・スチュワートが取り上げた"Sailing"でしょう。

 

 

【名曲リレー108】boy#2

■Smokin' In The Boy's Room / Brownsville Station('73)

ブラウンズヴィル・ステーションはミシガン出身のブギ~ハードロックバンドです。メンバーはマイク・ラッツ(vo,g)、カブ・コーダ(g)、トニー・ドリギンズ(b)、T・J・クロンリー(ds)の4人。このバンドの根底にあるのはオールド・スタイルのロックンロールとR&Bへのリスペクトで、これをハードロックと呼ぶのは少し違いますね。デビューは69年、Polydorからです。有名になったのは73年の「Yeah!」(Big Tree)からの"Smokin' In The Boy's Room"(#3)の大ヒットで、これは80'sにモトリー・クルーがカヴァーし更にヒットさせたバッド・ボーイズ・ロックの古典です。その「Yeah!」ではヴェルヴェット・アンダーグラウンドの"Sweet Jane"、ロバート・パーカーの"Bearffotin'"、バルーン・ファームの"Questions Of Temperature"等をカヴァーしています。

 

 

【名曲リレー109】boy#3

■The Low Spark Of Hi Heeled Boys / Traffic('71)

印象的な六角形ジャケが有名なトラフィックの71年作品のタイトル曲です。だらだらした感じの長い曲ですが、不思議にあまり長さを感じないのです。僕がこのアルバムを聞いたのは79年高2でした。ラジオで流れてる様な流行りの音楽にちょっと飽きて、雑誌見て遡り始めた時期。といっても当時雑誌の知識なんて限りありますし、日本盤LPも生きてたかどうか定かではなかった。トラフィックの僕の最初がファーストだったかこれだったか今となってはわかりませんが、少なくとも、なんじゃこれ?ではなかったです。但し周りの友人に貸したらみんなそろって不評でしたけど(眠くなるとか言って)。

リック・グレッチ=ジム・ゴードンのリズム隊が参加。

 

 

【名曲リレー110】low#2

■Hunting High And Low / A-Ha('85)

アーハなんでついこの前な気がしますが、30年以上前なんですね('85)。僕より詳しい人はいっぱいいるんでこういう曲を挙げるときにはちょっと心苦しいんですけど、”Take On Me”のクリップは曲のわかりやすさを含め画期的だったなあとか、この”Hunting High And Low”の格調高さは北欧的だなあ(ノルウェーのグループでした)とか懐かしく思い出します。