【名曲リレー61】time#3

■Gypsy Good Time / Nick Gravenites('69)

エレクトリック・フラッグのニック・グラヴェニテスのソロ「My Labors」('69)は、ライヴ盤「Live At Bill Graham's Fillmore West」(永遠のフィルモア・ウエスト、と言う邦題でした。日本ではマイク・ブルームフィールド名義だったと思ってました)の兄弟の様な内容です。"Gypsy Good Time"は、ブルームフィールドのgが縦横無尽に暴れまわる軽快な曲です。グラヴェニテスは巨漢のvoですが、歌声はとても軽やか。ジョン・カーン(b)とボブ・ジョーンズ(ds)をフィーチャー。

 

 

【名曲リレー62】gypsy#2

■The Gypsy / Deep Purple

パープルの「Stormbringer」がハードロックファンには不評だったのは、ファンキー路線の、ハードロック以外の要素が入りすぎているからで、まただからそうなのかわかりませんがリッチーもあまりやる気を出さないプレイが多かったことも事実(スライド弾いたり、カッティングを黙々とやる姿はイメージに反しますが、個人的には新鮮)。それまでオルガンがメインだったジョン・ロードもここではシンセやクラヴィネットを多用しています。数少ないリッチー好みだったと伝えられているのがこの”The Gypsy”で、カヴァーデイルとヒューズのユニゾンのツイン・ヴォーカルの小品です。3期の最後のツアーでセットリストに入っておりました。

 

 

【名曲リレー63】gypsy#3

■Gypsy Woman / Brian Hyland('70)

“ビキニスタイルのお嬢さん”(~これは名邦題、Itsy Bitsy Teenie Weenie Yellow Polkadot Bikini,’60)や“Sealed With A Kiss”(’63)のヒットがあった「ビートルズ以前のポップシンガー」のブライアン・ハイランドはNY出身の人。ビート時代以降、時代に取り残された感じでしたが、この年デル・シャノンprodによるインプレッションズのカヴァー“Gypsy Woman”(作者はカーティス・メイフィールド)が#3まで上がるヒットとなりました。R&B曲を白く料理。これはこれでいいヴァージョンです妙にソウルフルなのが面白い。

 

 

【名曲リレー64】woman#2

■We Gotta Get You A Woman / Runt('70)

ナッズを解散後トッド・ラングレンは、Ampexから「Runt」でソロデビューするのですが、シングルの”We Gotta Get You A Woman”に限っては、トッド・ラングレンではなくラントというバンド名だったそうです。#20まで上がるスマッシュヒットになりました。すごくさわやかな印象をうけます。僕はいつもシュガー・ベイブを思い出すのですが。ラントは、トッドとトロイとハントのセイルズ兄弟の3人組ですが、兄弟が後にティン・マシーンでボウイーと組むとは思いもしなかったです。ハント・セイルズ(ds)はパリスの2枚目でも叩いてました。

 

 

【名曲リレー65】woman#3

■Woman Is The Niger Of The World / John Lennon&Plastic Ono Band('72)

nigerと言う歌詞が引っかかって放送禁止となり、結果#57どまりだった72年のジョン・レノン/プラスティック・オノ・バンドのシングルで「Sometime In New York City」からの先行シングルとしてカットされました。この動画はディック・キャヴェット・ショーでのTVパフォーマンスで、ホストのキャヴェットが「中南米の方々、お気に障りましたらご容赦を」と生放送中に語って物議をかもしだした事で知られてます。バックはエレファンツ・メモリー。