【名曲リレー36】earth#2

■Earth Is Not Room Enough / The Groundhogs('72)

アメコミ風ジャケが楽しいグラウンドホッグスの「Who Will Save The World」('72)は一番聞きやすいホッグスのアルバムではないでしょうか?とは言っても他のは大して聞いてはいないんですが・・・ 英ブルーズロックでも特異な位置にあるのは、あまり黒くない(むしろメイオール級に白い)からでしょうか?延々とコードカッティングの後突然メロトロンが出てきたりと変わった作風でもあります。この辺は当時イギリスでもトップ20入りするくらい支持されていたそうです。

 

 

【名曲リレー37】earth#3

■Come Down To Earth / Three Man Army('73)

ガーヴィッツ兄弟の作るバンドはやはりdsがキーです。ガン解散後、スプーキー・トゥースのマイク・ケリー(ds)を加えた第1期3MA、そしてエイドリアン・ガーヴィッツ(弟)がバディ・マイルス(この人もdsだ)に引き抜かれて解散後、ジェフ・ベック・グループ他のトニー・ニューマン(ds)を加えた第2期3MAの「Mahesha」(米盤は「3Man Army」)からの"Come Down To Earth"は、ヘヴィなリフが印象的なナンバー。3枚目なのに「2」、4枚目なのに「3」(未発表作?)というのは1枚目をなかったことにしてるのかなあ。ちなみに3MA解散後ガーヴィッツ兄弟が加わったのはムーディー・ブルーズのdsのバンド、グレハム・エッジ・バンドでした。70's当時ガーヴィッツはハードロック・ファンの知る人ぞ知る存在だった様ですが、AORの時代にメロウに転身したソロで知られるようになりました。

 

 

【名曲リレー38】come#2

■Come And Get Your Love / Redbone('74)

ネイティヴ・アメリカンによる4人組レッドボーンは、68年にLAで結成されています。中心となるロリー(vo,g)とパット(vo,b)のヴェガス兄弟は、リオン・ラッセル一派が加わっていた事で知られるTV番組「Shindig」にもかかわるなど、60'sはセッション活動が多かった人たち。P・J・プロービーがヒットさせた"Nikki Hokey"やブリンズレー・シュワーツ~デイヴ・エドモンズの"Ju Ju Man"の作者でもあります。さてレッドボーンの音楽はR&Bとケイジャンに影響を受けたと思われる白人ロックですが、70'sソウルっぽいノリもあります。そしてその魅力をあますところなく伝えたのが大ヒットした74年の"Come And Get Your Love"(#5)です。本編の前にネイティヴ・アメリカンの伝統的な踊りも披露するなど、古式ゆかしい様式にのっとりながら歌と演奏は現代的です。

 

 

【名曲リレー39】come#3

■Come Saturday Morning / Sandpipers('69)

多分まだDVDになってないだろう「くちづけ」(Sterlile Cuckoo)の主題歌。若きライザ・ミネリがファニー・フェイスで印象的だった60'sの青春ものでした(監督はアラン・J・パクラ)。歌ってるサンドパイパーズはA&Mのソフトロックで、思わず口ずさんじゃいます。僕が知ったのはRhinoの「Have A Nice Day」。

 

 

【名曲リレー40】saturday#2

■Saturday Sun / Nick Drake

ニック・ドレイクという人は、ジュディ・シルなんかと同じで死後しばらくして神格化されたsswです。抗鬱剤のオーヴァードースによる死は悲劇的で、ジョイ・ディヴィジョンのイアン・カーティスの自殺に通じるものがありますね。いわゆるアシッド・フォークですが、すごく美しい、メロディーの曲もあります。「Five Leaves Left」('69,Island)はデビュー作で、大好きな"Saturday Sun"はここから。トリスタン・フライ(後にスカイに参加)のvibeが美しくもはかないナンバーです。名前忘れましたがこれが書かる仏フィルム・ノワール映画もありました。