【名曲リレー6】knows#2

■Heaven Knows I'm Miserable Now / The Smiths('84)

スミスのデビュー作を買ったのは結構早かった覚え。それまでラフ・トレードのアーティストには積極的な興味はありませんでしたが、スミスの登場もネオアコの流れとして、僕はとらえてました。あと古い映画のモチーフを借りた12"のジャケットですね。初期の3枚のシングルがスタジオ・ライヴ及びシングル・ヴァージョンで収められた、2枚目の「Hatful Of Horrw」('84)は、新作と言うよりもコンピレーションに近いものです。その中にも収められた"Heaven Knows I'm Miserable Now"は、スミス流のフォークロックが完成したナンバーで、84年に全英#10まで上がりました。ジョニー・マーの繊細なgが美しいが、プロモを見ると、モリッシーはやはり不気味です。シングルのジャケットには高額の宝くじが当たったあげく浪費したというヴィヴ・ニコルソンが使われています。

 

 

【名曲リレー7】knows#3

■Nobody Knows You When You're Down And Out / Derek & The Dominos('70)

昔の自分のブログの記事を見てて思い出したのですが、12年前mixiのマイミクさん達の間で流行ったのが2枚組「Layla」を1枚ものにするとどうなるか?ってやつ。記憶が定かではないですが、確かビートルズのホワイト・アルバムを1枚ものにすると~というのが最初だった気がします。ちなみに僕がセレクトしたのは、

A(1)I Looked Away (2)Anyday (3)I Am Yours (4)Nobody Knows You When You're Down And Out 

B(1)Layla (2)Thorn Tree In The Garden (3)Bell Bottom  Blues (4)Tell The Truth(7")

B4にシングル・ヴァージョン入れるズルしてますけど。

"Nobody Knows You When You're Down And Out"は外せません。ちゃんとこのアルバムを聞いたのは実は大学に入ってからなので、80'sですが、本当に好きになったのは更に後で、90'sに入ってからかもしれません。下北Flashで格安で購入した米Polydor盤LPをそれこそ前の所有者以上に浴びるように聞いてました。よって90's後半リマスターCDへの切り替えもスムーズでした(あのモコモコした音がクリアになったのはさすがにびっくりでした)。今でも思うのはもっとボビー・ホイットロックの味を出させてあげたかったなあ、ということ。クラプトンvsデュアン・オールマンの構図ばかりクローズアップされますが、汗臭いセカンドvoとしての彼の存在も大きいのです。この”だれも知らない”は、ベッシー・スミスで知られるブルージーなバラードのスタンダード。

 

 

【名曲リレー8】down#2

■Bury Me Down By The River / The Bee Gees('70)

"死んだら川の近くに埋めてくれ"というビージーズの”Bury Me Down By The River”は「Cucumber Castle」('70~胡瓜城っておかしいね)からの曲。この時期ってどれも「小さな恋のメロディー」にはいってもおかしくないなあ、と思います。昔はこういうのが「ソフトロック」と呼ばれてて、今でいう「ソフロ」とはずいぶん印象がちがいますね。

 

 

【名曲リレー9】down#3

■When You Get Right Down To It / The Mob

バリー・マンが書いた曲で(知る中では)一番好きなのは、”When You Get Right Down To It”。もちろん本人のヴァージョン(大傑作「Lay It All Out」収録)なんですけど、モブのカヴァーを発見したので。モブはバッキンガムスの一連のヒットを書いたジム・ホルヴェイ(g,vo)をフィーチャーしたブラスロックで、僕は萩原健太さんのラジオで存在を知りました。Heritageと言うレーベルから1枚出してるのは知ってたのですが、Private Stockからの2枚目があったとは。75年に出たその2枚目(こっちもタイトルは「The Mob」でまぎらわしい)に入ってる名曲です。

 

 

【名曲リレー10】when#2

■When I Was A Freeport And You Were The Main Drag / Laura Nyro

ローラ・ニーロに興味を持った頃最初に聞いたのが「Nested」('78)かこの「Christmas And Beads Of Sweat」('70)だった覚えです(とにかくまだCDが登場する前の80'sは、旧譜のカタログでもちょっと突っ込んだものになると情報が少なかったのです)。その次が「Eli」か「NY Tendaberry」で僕は見事に撃沈しました。最初に聞く1枚がことローラ・ニーロに限ってはとても重要な気がします(別のアルバムを聞きつづける事が出来るか?)。少なくとも「Christmas」はそんなにへヴィな1枚ではなかったんでよかった。ラスカルズのフェリックス・キャヴァリエがprod。この”When I Was a Freeport and You Were the Main Drag”は、大好きな「Gonna Take A Miracle」に通じるオールディーズ・マインドが楽しいです。