森 とし郎, ブルーノ・タウト
 ニッポン―ヨーロッパ人の眼で見た
 以前書いた「日本文化私観」が書かれる以前に書かれた、此方は完全な印象記。
 「日本文化私観」が名著すぎたのであれを読んだ後にこれを読むと
 余りの単純さに拍子抜けするところもあったけれど、
 元々一流の建築家である著者の目から見た日本家屋、とりわけ
 桂離宮などの簡素な美しさの賛美に改めて目から鱗が落ちる思い。