梨木 香歩
 沼地のある森を抜けて

 「ぐるりのこと」と続けて梨木作品なのは、

 この「沼地」と「ぐるり」が元々は一つであった為です。細胞分裂したんですよ。

 梨木さんお得意の「不思議な者」も交えつつ、

 物語は分裂と結合を続け、予想だにしないテーマを導き出します。

 ……作家がリアルタイムで成長していく様を見るのは嬉しいね。