著者: 浅田 次郎

 浅田次郎、実に忙しない男である。

 大学落ちした当時の浅田少年は小説家を目指しつつ、何故か自衛隊に入った。

 折りしも三島由紀夫切腹の翌年の事、

 本人はそれを関係無いとも関係あるとも両方言っている。

 しかしそれこそ浅田次郎という他に類を見ない波乱人生作家の幕開け。

 そんな初期の体験を活かした本書、これぞ当に本領発揮といったところか。