しかし本の裏表紙を読んでみるとなんだかコミュニケーションの本ではない様子。
どちらかというと社会心理学の本であり、少しミスリーディングな作品名な気がしました。
社会心理学という点で「見知らぬ人と話すこと」とはどういうことなのか。
あなたは、街でふとすれ違った人がテロリストではないとどう証明しますか?
殺人事件で第一目撃者が「ジャジャーン!」とあっけらかんに殺人現場を紹介してくれたら、
その人が犯人だと決めつけてしまいませんか?
みんなから信頼の厚い医師が患者に治療ではなく性犯罪をしていたなんて誰が気づくでしょうか?
Malcolm Gladwellは、顔の表情には社会的な意味がある、といいます。
人は恐怖を感じる状況で、本当にドラマのような怖い表情をすることは意外とありません。
怒った時もワナワナ漫画のような怒りの表情をする人などいないのです。
ではなぜ人は表情を見せるか?
それは周囲の人とのコミュニケーションとしての要素が大きいといいます。
人は笑顔を見せることにによって喜びまたは、敵ではないことを相手に示します。
しかしその表情が必ずしもあなたの感情であるとは限らないのです。
FBIのトップでさえ長年一緒に働くメンバーがスパイだと気づかないことがあったそうです。
それなら一般人に他者を正確に見抜くことなど到底困難ではないでしょうか。
私たちが思っている以上に我々は他人のことなど分かっていないのだ、ということを示す本著。
同じ出来事に対しても人が表に出す反応は全く違ってきます。
特に日本では言わなくとも察する文化が浸透していますが、もしかしたら大いに読み間違いをしていることもあるのかも?と考えさせられる作品でした。
オススメ度★★★★☆
英語難易度★★★☆☆
