越境者
松田美智子著「越境者松田優作」について
元妻である著者が松田優作の生涯を書いたもの。 確かに若いころから身近にいた著者ならでわのものだがこのタイトルには違和感を感じる。 越境者なんてつくとまさか密入国でもしたかのようなイメージではないか。 別にめずらしくもない在日の出身であることをこういう言葉で表現するのはいただけないと思った。
だいぶ前に二人目の妻となった熊谷美由紀の母親の書いたものを読んだ記憶がありそこに描かれていた松田優作の姿と今回の評伝の間にそれほどの差はない。
若くして亡くなった者はまわりの人々に確かな記憶を残していく。 生きている時は感情の激しさに巻き込まれて苦労したであろうに死なれてみると安心してその人生を振り返ることができる。 そしてその人生に自分が一番かかわっていたと思いたいのではないか。
鳥刺し
先月にみた映画ですが「必死剣鳥刺し」は今までの秘剣物のなかで一番原作に近く意外によかった! 山田 洋二監督の「たそがれ~、や隠し剣」などは藤沢周平の短編2~3本つなげたり妙に余計なエピソードなどがはいっていたことを思うと実にシンプルでその分最後の殺陣のシ-ンがひきたってた。
藤沢作品のなかでは「蝉しぐれ」がベストだと思うがこれは映画が散々のできで(ミスキャストばかり)がっかりだった。 TVドラマの内野聖陽がよすぎたこともあるがあの内容を映画2時間で納めるのには無理だろう。 思い出しても内野の演技はすばらしかった。
今回の豊川悦司も思ったより侍姿がにあってた。
時代小説
最近のマイブームというほどではないが時代小説について興味が増している。
昨日の武士の家計簿からの連想で司馬遼太郎の「花神」についての感想
最初に驚いたのは江戸時代今でいうところの医者になったのは武士でもごく下級の
ものか農民出身者がほとんどだったという事実だ。 どのような身分のものでも優秀
な人材がいたというのはいわれてみればそれほど驚く事実ではないかもしれない。
大村益次郎の生涯にかかわってくるシーボルトの娘お稲の生涯も実に波乱万丈
で個人的に興味をもったのはお稲の娘のお高が銀河鉄道390(?)のメーテルの
モデルということだ。 昭和と江戸の末期はそんなに遠くなかったのだと実感した。