私は現在、愛知県名古屋市に住んでいますが、出身地は福島県です。
 
2年前まで実家も福島県にありました。(現在は売却済)
 
両親は健在ですが、2人とも福島県の施設に入っています。
 
母親は脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症の併発、度重なる脳梗塞(今までに4回)の影響で、現在は半植物状態です。
 
特養に入居していますが、IVH(中央静脈栄養)を行っており、食事も会話もできませんし寝たきりの状態です。
 
私が面会に行っても、誰だかわからないようです。
 
父親はケア付き高齢者住宅に入居していますが、最近、記憶の混濁、パニックが目立つようになりました。
 
(私との電話でそれに気づいたため、すぐに常駐の看護師さんに報告だけしておきました。)
 
私は一人っ子なので、東京に住んでいた時からずっと遠距離介護をやっており、現在も名古屋から定期的に福島県に戻っていろいろやってます。
 
父親は現在79歳ですが、今後認知症を発症するかもしれないなと思っています。
 
遠距離介護の大変さ(肉体的、精神的、金銭的)を実感しているので、この本を読んでみました。
 
 
 
 
 
 
 
 
著者は東京在住の男性で、ご実家は岩手県だそうです。
 
34歳の時にお父さんが脳梗塞で倒れ、離職して介護を行います。
 
40歳の時にはおばあさんとお母さんのダブル介護で、再度離職して介護を行います。
 
現在はお父さんとおばあさんは亡くなり、お母さんの介護を東京に住みながら遠距離介護で行っているそうです。
 
お母さんはご自宅でひとりで暮らしており、妹さんが近くに住んでいるようですが、メインの介護者は著者だそうです。
 
いやー、本当に頭が下がる介護のやり方だなと思いました。
 
この本には同居しなくとも様々な制度や機器を使って、遠距離でも一人暮らしの親を見守りながら、定期的に親元に帰省して介護を続けていく方法を事細かく説明しています。
 
しかも非常にわかりやすい本です。
 
この著者が努力したからなのでしょうけど、周りの人に恵まれ、ケアマネに恵まれ、金銭的にも余裕がないと、このやり方はなかなか難しいかもしれないなと思いました。
 
自宅介護をするにせよ、施設に入居させるにせよ、介護保険を利用してもお金はかかります。
 
この本を読んで、親の介護に関するお金のやりくり、自分の老後に関するお金のやりくりを真剣に考えていかないとダメだなと思いました。
 
特に私のように一人っ子で兄弟がおらず、親戚も高齢である場合、自分が全てやっていかなければならないので、いろいろ調べていくしかないなと思いました。
 
自分の老後も、私が先に死ねればいいけれども、夫が先に亡くなった場合は子供がいないので、なかなか大変なことになるなと思いました。

(夫は前妻との間に子供がいるので、まあ、子供がどうにかしてくれるだろう。)
 
今後はお一人様の老後や終末期のことも調べておかないといけないと思いました。
 
それにしても、ぶっちゃけ、日本では安心して年を取ることができないな。
 
介護もお金がかかる、病気になってもお金がかかる、死ぬに死ねない(無駄な延命が多い)、死んでもお金がかかる(葬儀はやらなくても相続処理などでお金かかります)から、何も考えずに、何も心配せずに死んでいくことができないという現実だけは、よくわかりました。
 
日本での老後や介護の問題って、家族がいること、子供がいることが前提に成り立っている部分が多すぎて、そこから漏れた人を救う制度があまりにもないんですよね。
 
今後、独り身の高齢者が増えることによって制度面などが変わっていくのかもしれないけど、当面は今のままだろうから、どうやってそこを切り抜けていくか、自分なりに考えていかないとダメなんだと思います。
 
だから、エンディングノートが重要なんだなーと改めて感じました。
 
非常にわかりやすい本で、介護制度やサービス、金額的なこともまとめられているので、今、介護をなさってる方も、これから介護をなさる方も、一読されることをお勧めします。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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