先月、富山市に旅行に行く途中で、岐阜県の神岡町に立ち寄りました。
 
神岡町はニュートリノ観測施設「スーパーカミオカンデ」がある町です。
 
スーパーカミオカンデの一般公開は1年に1回ですが、道の駅に併設された「カミオカラボ」という宇宙科学館では、カミオカンデの詳細をいつでも知ることができます。
 
 
 
 
 
(写真はカミオカンデの水槽に設置されている光電子増倍器)
 
 
 
ニュートリノという言葉は聞いたことがあるし、粒子であることは知ってるけれど、あまり詳しくは知らなかったので、早速この本を読んでみました。
 
 
 
 

 
 
130ページ程度の本だし、「やさしく知る」という副題がついているにも関わらず、内容的にはとても難しかったです。
 
引っ越しやりながらの読書でしたが、読み終えるまでに時間がかかってしまいました。
 
この本では、ニュートリノや重力波、ビッグバンなど、宇宙に関する物理学についての内容が半分、残り半分は神岡町のスーパカミオカンデに関する内容でした。
 
ニュートリノという名前を初めて聞いたのは、今から10年くらい前ですが、日本のスーパーカミオカンデではなく、スイスの欧州原子核研究機構(CERN)のニュートリノ研究で初めて知りました。
 
その時は「へえ、スイスにこんなすごい施設があるんだー」と思っていたのですが、なんと、日本にカミオカンデというすごい施設があることを後に知り、かなり驚きました。
 
スーパーカミオカンデの前身であるカミオカンデは、1987年に神岡町にある神岡鉱山の地下に建設されました。
 
カミオカンデは英語では「kamiokaNDE」と表記されるのですが、「kamioka」は「神岡町」、「NDE」は「Nuclear Decay Experiment」(陽子崩壊実験)の略なのだそうです。
 
今でこそニュートリノ研究施設として有名なカミオカンデですが、最初は陽子崩壊実験の施設として建設されたそうです。
 
陽子崩壊実験があまり芳しくなかったため、後にニュートリノの観測施設に方向転換するのですが、最初のカミオカンデが今ほどの規模ではないにしても、あれだけの大きな施設を今から33年も前に建設していたことに衝撃を受けました。
 
その後、大規模な改修工事を経て1996年に現在のスーパーカミオカンデが完成し、現在はさらに上の実験ができる施設「ハイパーカミオカンデ」の建設をしており、2026年から実験が開始されるそうです。
 
(ネーミングがいい。スーパー→ハイパーになるということは、次は何になるのかな?)
 
巨大な実験施設を神岡鉱山の地下1000mに建設してることもすごいし、一度建設してそれで終わりではなく、改修工事や新規建設も行っており、ゼネコンに勤めていた身としては、「どんだけすごいプロジェクトだよ。。。」と唖然としてしまいました。
 
神岡町に一度行ってみて思ったのは、鉱山があるくらいの山奥の小さな町ですが、北陸電力の発電所などもあり、発電や実験などの施設に向いている土地なんだなということです。
 
ただ、ものすごい山奥ですし、冬は大雪で閉ざされる町ですので、発電所や実験施設の携わる職員や研究者は大変だろうなあと思いました。
 
アクセスもかなり大変です。
 
でも、ニュートリノという未知の粒子について大々的な実験が日本では行われており、そのためのすごい施設もあり、ノーベル物理学賞の受賞者も日本にはいることを考えると、日本の物理学研究はすごいんだなーと改めて思いました。
 
カミオカンデに興味を持ったのは実験施設として凄いことはもちろんなのですが、私が勤務していたゼネコンがこの施設の建設に携わっているからなのです。
 
土木部門がやっている工事ですが、こんな山奥でこんな大掛かりな工事を33年前からやっているなんて、凄いなあと思いました。
 
ニュートリノへの興味というよりも、実験施設の建設工事に関する興味のほうが大きいかもしれません(笑)。
 
 
 
 
 
先週土日に引越しをしました。
 
その前から私が高山に滞在して引越しのまとめをやってましたので、土日はスムーズに荷物の搬出等をやって、土曜日は高山市内のホテルに泊まり、夫と高山市内を散歩したり、飛騨牛を食べたりしてのんびり過ごしました。
 
日曜は名古屋のマンションに荷物を搬入して、昨日までで8割りの片付けを終わりました。
 
もともと住んでる名古屋のマンションに、単身赴任の荷物がやってくるわけですから、日用品などは3倍くらいに増え、収納がどうにもなりませんが、なるべく早く全部片付けたいです。
 
物が増えるのはとてもストレスですが、今の段階では仕方ないよなー。
 
 



土曜夜に食べた飛騨牛。




高山市内の国分寺三重塔と紅葉。




引越し最終日に、ずっと行こうと思ってたカフェでモーニングを頂きました。