このブログもめでたく第5回を迎えることができた。

今回は、久田真紀子氏による『14歳ホステスから年商10億のIT社長へ』(PHP研究所)

をご紹介していきたい。

 

久田氏は題名の通り、14歳でホステスになったというツワモノである。

また同時に、ご自身の家出や喫煙などの”悪さ”を初めとして、母親からは「人を殺して

しまうこと以外の、ありとあらゆる悪いことをあなたはしてきたわね」といったニュアンス

のことを言われてしまうほどの不良少女であった。

 

しかし、著者は非常に聡明な女性である。話はやや逸れるが、確か私が中学生だった

時のような気がする。あるテレビ番組で、優秀な経営者が次のような発言をしていた

のが妙に記憶に残っているのである。すなわち「社長になるのに学歴は必ずしも必要

ではない。けれども学力は絶対と言って良いほどに必要である」といった言葉である。

 

著者である久田氏は、中学校卒の学歴である。だが、上記のように「学力」そのもの、

あるいは知能指数といったものが、突出して高かったのではないかと私は勝手に

想像している。

 

また、久田氏が師事されたお師匠筋にあたる人物が、その実績・人格ともに非常に

優れた方であることが本書から窺える。

 

ところで、この著書を拝読するまで、私はその仕事自体を全くと言って良いほど知らな

かったのだが、ITが普及した現代社会にあって、「テスター」という業務を行なってくれる

働き手がどうも必要不可欠のようである。

 

これは簡単に言うと、スマートフォンや携帯電話、またパソコンといった商品が、正常に

作動するかどうかをチェックする「第三者検証」と呼ばれる業務のことを指している。

 

久田氏は、”人のお役に立ちたい”という明確かつ健全な理念のもとに、この仕事に

邁進することになる。

 

詳細は本書に譲りたいと思うが、この著者の並外れた行動力、魅力的な人物像など、

私としては、とても励まされ、また心底から感動したというのが率直な読後感である。

 

正直申し上げて私はIT関連の知識は皆無と言って良いレベルなのであるが、そう

いった、私と同様の知識レベルの方でも、読了するのに120%支障がないことをお伝え

しておきたい。