このブログもめでたく第7回を迎えることができた。

今回は、早川勝氏による『やる気があふれて、止まらない。 究極のモチベーションを

あやつる36の習慣』(きずな出版)をご紹介していきたい。

 

早川氏は、ずば抜けて優秀なビジネスパーソンである。「仕事が出来すぎる」とも言える。

また、底抜けに明るく朗らかな人物であることがその文章からはっきりと伝わってくる。

 

外資系の生命保険会社において、どん底に陥っていた支社を、見事に再生させ、10に

わたる指標でトップをとる(10冠王)という偉業を達成した伝説の人物である。

 

本書のほかに、早川氏の著書を私は確か2冊か3冊読了しているのであるが(本棚のどこ

にしまったのか覚えていないので冊数を明言できない)、底抜けに明るくバイタリティーに

満ち満ちた方であることは間違いないと思う。

 

さて、この著書で最も印象的だったのは、著者の家族との強い絆が読み取れる個所で

あった。早川氏は3階建てのお住まいに居住なさっているそうなのだが、”来客が使わ

ない3階にあるトイレだけは家族専用”という旨を記述された直後に”(ほぼ私が独占)”

という部分を読んで私は吹き出してしまった。

 

このトイレの何がすごいかというと、著者のご家族全員が毛筆でお書きになった「感謝」

という二文字が壁一面を覆っていることである。

 

毎年お正月に「新春書き初め大会」をご家族全員で開催し、その作品を壁に貼っている

のである。この書き初め大会が始まった当初、早川氏の三女でいらっしゃるお嬢様が、

まだ幼稚園生で、漢字が書けなかった時には「ありがとう」の5文字だったそうである。

これに関して著者は「当時、幼い手で一生懸命に筆を走らせた「ありがとう」を見るたびに、

私は感動し、心に熱くこみ上げるものがあったことを思い出す。」と述懐されている。この

部分を拝読して、私も目頭が熱くなった。

 

さらに引き続いて、本書から引用をしていきたい。

  

   私はトイレという「人生の足元」で、今ここにある幸福を育ててきたのである。

   いつも遠くを眺めてため息をついている人には、足元にある当たり前の幸せに気づ

 いてほしいものだ。

 

上記のように、ハッとさせられることを仰っていることも早川氏の著書の長所であると私は

思う。

 

このブログでは本書の魅力についてほんの少し触れた程度であるが、他にも特筆すべき

素晴らしい内容がこの著書にはあふれている。また、魅力的な内容にあふれている事実

は、いままで私が読了した早川氏の著書全てに当てはまることである。

 

本を読むことで元気が欲しいと思っていらっしゃる方、ビジネスパーソン・セールスパーソン

とはどうあるべきか、といったことをお考えの方に、早川氏の著書を強くお勧めしたいと思う。