このブログもめでたく第2回を迎えることができた。

今回は、新書の書評(めいたもの)を書いていきたい。

 

医師である片田珠美氏による『高学歴モンスター 一流大学卒の迷惑な人たち』

(小学館新書)をご紹介する。もともと私は、この著者の文章に深い感銘を受けて

いる一人である。

 

すなわち、文章中に論理的な部分でないところが一か所もなく(二重否定の書き方に

なってしまった)、かつ著者の伝えたいことが容易につかめるということである。

 

大阪大学医学部卒であるとのことで、片田氏はまさに「才媛」であると拝察する。

要するに、主張内容がはっきりとしており、さらに文章がものすごく読みやすいという

ことである。

 

ところで、すでに私は片田氏の著書を5、6冊は購入して読了しているのだが、それら

を書棚のどこにしまったかが判然としない。そこで、今回はもっとも直近に読了した

本書をご紹介する。

 

率直に申し上げて、東京大学法学部出身者を初めとする、いわゆる「エリート」の中に

不遜な人間が存在するということがどうも著者の主張のようである。

 

残念ながら、私には東京大学を卒業している友人・知人はいないのであるが、片田氏

の仰っていることに同意する。

 

ただ一方で、日本の最高学府を卒業しているからと言って、全ての人が不遜な振る舞い

をするのかというと、私は懐疑的である。というのも、どんなに優秀でも、謙虚な人物は

少なからずいるのではないかと私は考えているからである。片田氏ご自身も、そのように

考えているのではないかと私は勝手に思っている。

 

いずれにせよ、片田氏の著書の圧倒的な読みやすさ、そして論理性の素晴らしさを私は

賛美したい次第である。書評にも何にもなっていない気もするが(笑)、ぜひ本書のみならず、

片田氏の書籍をお読みになることをお勧めしたい。