20世紀パリ社交界のアンニュイを描かせたら当代随一の人気作家フランソワーズ・サガン。彼女の筆致は思い切りスノッブで洗練されてます。「部屋着は正絹‥確かに贅沢とはひどく気分の良いものだわ」「長い息を吐くとすぐ服の内側ベルトにさえぎられ‥(ピエール)カルダンはあんまりだわ。私を空気の精のように思ってるんだから」「トルストイとマルローから同時にインスピレーションを得た嘘と、フィッツジェラルド流の身の上話を‥」「退屈なあまり印象派を眺めるのに30分費やして‥」あちらこちらに宝石のようにちりばめられた洒脱なフレーズ。装丁がビュッフェのリトグラフ(初版)っていうのもニクイ!
フランソワーズ サガン, 朝吹 登水子, Francoise Sagan