18世紀フランス上流階級貴族たちの逸楽と欺瞞に満ちた恋愛ゲーム。この時代の有閑貴族は仕事という仕事など無かったらしく、恋の標的を陥落させるべく奸知にたけた手練手管と美辞麗句を弄し、情欲と快楽の世界に命懸けて生きてます。不埒な遊蕩恋愛の果てあっさり棄てて相手の悲嘆を見て悦ぶ冷酷な男女たち。くだくだしい睦言でつづられた偽善的な往復書簡にはルソーやウ゛ォルテールらの著書の引用も見られ恋に憂き身をやつすためには知性も欠かせないとばかり彼等はせっせと読書もしてるようです。下巻は悪辣さを更に増しハードなカタストロフィへ。
ラクロ, 新庄 嘉章, 窪田 般彌