僕より前の世代の話。でも歌は知ってる。今になるとこの世界観が分かったりする。乱暴に言えば「エモい」と言われる現代の曲の原点がここにあるのではないか。乱暴だ。

「俺たちきっとうまくいく」そんなこと言ったことない。だから僕はダメなんだろう。
秋吉久美子は17歳の役だけど今時はこんな17歳は居ないなあ。子供で大人。今の人は大人で子供だ。
1つのエピソードごとに今では大御所と言われる俳優さんが出る。贅沢だ。

一つ一つにちゃんとした説明がないのはこの作品が公開されてた時期は全ての人が共通して認識していることばかりだったんだろう。今では想像するしかない。
余計なエンディングを付け足す今の邦画をに慣れているとこういうエンディングのない作品が新鮮だ。

結局、作品中に「赤ちょうちん」も「電話ボックス」も出てこない。もちろん「おでん」も「キャベツ」も出てこない。

僕より前の世代の話。憧れてた東京がある。歌で言えば少し年月がずれるけど「君と歩いた青春」とかもそう。
東京ばかりじゃなく僕の人生全てその時代ごとに憧れてそこに着いた時にはもう終わってることが多いのかも知れない。知った時には遅いってことかもしれない。