野口「平野さん、人生であと一冊しか本が読めないという状況に陥ったら何を読みますか?」
平野さん「そうだなー笑、『プロフェッショナルの条件』かな」
平野さんは今自分が6期代表を務めている東京大学起業サークルTNKの5期代表の方で、平野さんをきっかけにこの本を知った。
なぜ平野さんがこの本を選んだのか
僕は当時そんなことを考えたこともなかった。
自分は昨年の11月に東京大学起業サークルTNKの6期代表に選出されたのだが、その頃正直僕は天狗になっていた。
「東京大学の団体の代表」
という権限・ポジションにすがりついていた。
そして「伝統は重要なことだ」と自分に言い聞かせ、上の代と同じことを昨年の12月から3月までの間の実に4ヵ月間もの間、ずっと続けてきた。
それはドラッカー曰く、最低なことだった。
全くイノベーションを起こそうとしていなかった。
ただただ生産性のないタスクに追われ、全く新しい変革を起こそうという気概がなかったせいか、自分含め同期のメンバーも弛み始めた。
どうにかこの怠惰な状況から抜け出したいと思っていたが、どうしていいのか分からず組織の向かう矛先はどんどんぶれていった。
ただ、ひとつだけTNK6期にとって絶好の機会があった。
新しいTNK7期生を勧誘するための新歓活動だ。
「このチャンスを逃したら組織は間違いなく腐る」
「6期が素晴らしい7期を勧誘すれば、それが6期が残した最高の成果になる」
つまりドラッカーのいう
「組織の成果に影響を与える貢献は何か」
を自問した。
そこで僕らは「優秀な7期を勧誘する」ということを最大の貢献としてそこに焦点を合わせて活動を行うようになった。
優秀な7期獲得のためにまず幹部の数を増やし、またなかなか来てくれなかったメンバーにも役職を与えた。
また新歓活動における立て看板、ビラ、勉強会の内容も歴代のどの代よりも素晴らしいものを作成しようと心がけた。
また毎年行っている面接方法も大幅に変えた。
このようにして「優秀な7期を勧誘する」という組織の理念達成のための貢献に焦点を当てたところびっくりする位組織は変わった。
来てない人がTNKに頻繁に顔を出すようになり、全体の活動の質も180度変わった。
ふたをあけてみれば、今では6期を上回る優秀な7期が集った。
僕は初めてTNKで成果を出せたと思った。
その間喧嘩も死ぬほどしたが、「優秀な7期を獲得する」ための喧嘩であり、ドラッカーがいうように非常に生産的な喧嘩となって、逆に仲が深まった事例もあった。
このように3月から5月頭までの自分のTNKでの体験、成功例をうまく明文化したものが今回読んだ『プロフェッショナルの条件』だった。
「組織は創造的破壊をするために存在している」
「常に貢献に焦点を合わせて活動する必要がある」
「それまで成功し続けてきた貢献に焦点を合わせると必ず失敗する運命にある」
などといったドラッカーの言葉を読んで、自分が行ってきたことは間違いじゃなかったと気付けた。
もし自分が引退したら自信を持って7期に引き継ぐことができるだろう。
だがまだまだTNKの活動は終わらない、
この先も
「自分は組織が成果をあげる上でどのような貢献ができるか」
ここでいう「組織の成果」とは「理念の達成」であると僕は考えているので
TNKの理念である『創新者の輩出』を達成するための貢献を常に意識する
そして
代表として何に対しても責任を持つ
など今回『プロフェッショナルの条件』に記載されている事柄をインプットし、組織にアウトプット、すなわち還元していければ、
組織の理念達成に深く深くつながっていくはずだ。
平野さん、ようやくあなたがこの本を選んだ理由がわかりました。
野口