GENEZ‐2 ジーンズ 著:深見真 | 105円読書

GENEZ‐2 ジーンズ 著:深見真


105円読書-GENEZ-2 ジーンズ (富士見ファンタジア文庫) GENEZ‐2 ジーンズ

深見真:著
富士見書房 ISBN:978-4-8291-3449-8
2009年9月発行 定価630円(税込)









高校生傭兵が活躍する深見真のラノベ…昨年読んだ1巻に続いて、2巻目をようやくGETできたので早速読んでみた(最近、新刊で3巻が出たそうで)。主人公がネトゲで知り合った天才ハッカーが後々、話の中心人物になってくるという深見真らしいネタの話で笑ってしまう。

進学校・海神学園の生徒にして、民間軍事会社グリークスの傭兵である大牙謙吾。現在、プライベートでは寝る間も惜しんでネットゲーム「ウェールズ年代記」にハマっていた。そこで知り合ったセブンというHNの女性プレーヤーと意気投合していたのだが…実はこのゲームの運営会社が犯罪に加担しているという噂が立ち、ICPOからの依頼で調査を開始する事になったのだが…。

宿敵バビロン・メディスン側にも、今後…謙吾のライバルになりそうな、凄腕の傭兵が登場し、ピンチに陥る。1巻では、謙吾のパートナーであり、ナイチンゲールとう特殊能力を持つ不死身のユキナちゃんが、拷問を受けるシーンがあったけど、今度は謙吾自身が痛々しい拷問を受けていた。

著者のあとがきによれば、ラブコメ色をもっと出していきたいとのことで…今回登場した女ハッカーが、謙吾とユキナの間に割って入ろうとしている。ああ、これでますます女性ジーンズ、彩離ちゃんが入りこむ隙がなくなっちゃったって感じですね(笑)1巻目に出てきた、妹ちゃんが出てこなかったのは残念だけど、相変わらずモテモテですねぇ、本人は奥手なのに。

深見真のうまいところは、少年傭兵が、物凄い武器やメカを扱って暴れまわる、不死者や化物まで出てきちゃうというありえない話なんだけど、合間に挿入される少年少女の“オタク”な日常がリアルに描けてるので…読ませる力があるんだよね。

細かい描写なんだけど…謙吾なんてさっきまで死にかかってたのに、助かったらギャルゲーの事を考えてるし、ユキナちゃんが、任務から帰ってきて真っ先にやったのが、DVDレコーダーのチェックだしって、そういう細かい描写が、いいなぁって。タランティーノの映画でさ、ギャングやマフィアがコミックの話したり歌手の話したりっていうのと一緒だね…こいつらも普通の人間と一緒だよっていう雰囲気づくりがうまいから、なんか好きなんだよね。






個人的採点:70点