機動戦士ガンダムUC 2 ユニコーンの日(下) 著:福井晴敏
機動戦士ガンダムUC 2
ユニコーンの日(下)
福井晴敏:著
角川書店 ISBN:978-4-04-713970-1
2007年9月発行 定価672円(税込)
1巻に続きガンダムユニコーン…本当はGW中に、ある程度読みたかったんだけど、読む暇がなく、ようやく2巻目を読み終わったところ。ガンダムが本格的に登場…主人公がガンダムに乗るまで、過去のアニメ作品を彷彿とさせるような、いかにもガンダムな展開が読んでいて楽しくなる。
宇宙世紀0096…工業用スペースコロニー、インダストリアル7内で、ビスト財団当主カーディアス・ビストと、反政府組織“袖付き”が、“ラプラスの箱”引き渡しに関して会談を行おうとしていたのだが…それを察知した連邦軍が作戦を展開、コロニー内外で戦闘が勃発してしまった。一方、アナハイム工専の生徒バナージ・リンクスは、偶然知り合った少女オードリーをビスト財団の元に一人残してきた事に悔い、なんとか彼女の力になろうと、激しい戦火を潜り抜け、もう一度ビスト家の屋敷に向かおうとするのだが…。
「逆襲のシャア」後の宇宙世紀が舞台ということだが、逆シャアやゼータ的な流れを組みながらも、ちょっとF91っぽい展開なんかも入ってるかな?(特にユニコーンガンダム)という印象を受けた。でも、ファーストっぽさも色濃く出てるところもあるんだよね。戦火の中でガールフレンドを守り、勇気づけるところなんて、アムロとフラウみたいで良かったし…“袖付き”、新生ネオ・ジオンとやらの大将は、まんまシャアだし(笑)
やっぱ、主人公がユニコーンに搭乗する羽目になるあたりの展開が、今回は一番燃えた、燃え上がったよ。なにはともあれ、活字の面白さを知る、影響の一つともいえる、トミノ御大のガンダム小説を読んでいるような錯覚に陥れる、新作なんだけど懐かしい感じがする読み物で、なんかいいですねぇ。さぁ、今度こそ続きをジャンジャン読むぞ…(といっても5巻までしか持ってないけど)
個人的採点:85点