ブラスレイター ジャッジメント 著:百瀬千代 原作:GONZO × ニトロプラス | 105円読書

ブラスレイター ジャッジメント 著:百瀬千代 原作:GONZO × ニトロプラス

105円読書-ブラスレイター ジャッジメント ブラスレイター ジャッジメント

著:百瀬千代
原作:GONZO×ニトロプラス
角川書店 ISBN:978-4-04-473701-6
2008年7月発行 定価600円(税込)








昨年、TVで放映されていたアニメ「ブラスレイター」のノベライズ小説…自分も毎週欠かさず見ていた作品なので、なかなか興味深く読めた。ノベライズを担当した作家は、著者自身のあとがきによると、新人だそうです。


近未来のドイツ…突如死体がデモニアック、融合体と呼ばれる怪物に変身し、人々を襲う時代…ジョセフは事の元凶であるザーギンという男を捜し求め倒しながら旅を続けていた。おのれ自身も、融合体の一種である、ブラスレイターの力を使いながら。一方、融合体を討伐するための組織、XATに新しく配属されたアマンダ…交通機動隊時代の相棒で、一足先にXATのメンバーとして活躍していたヘルマンと再びコンビを組み、融合体退治の任務にあたるのだが…。

登場人物は同じに、TVシリーズ放送以前の、前日談的なオリジナルストーリーが描かれている。アニメにつながっていく話とは言え、そこまでの過程は知らないことが多いので、アニメのノベライズといえど、それなりの内容濃度を感じる読み物になっていた。

アニメのエピソードをなぞっただけのノベライズなど、下手な作家が書くと、それこそシナリオを読まされているようなそっけなさを感じてしまう事があるが…キャラの心情などはよく描かれているし、アニメの裏設定的な事柄も、読み解くことができる。

ただ、主人公のジョセフは、なんか微妙にキャラのイメージが違うかな?TVでも、後半ではかなりのメインキャラに昇格していたアマンダが、ジョセフと共にメインに描かれていた。また、メディアミックス展開され、コミック版も存在するが…アニメで唐突に出てきた“スノウ”の事なんかも、これから描かれるみたい。

ジョセフもアマンダもピンチになったところで終ってしまった…続刊あり。2008年10月に2巻目が出たようで、それで小説版の方は完結になるみたい。今のところ、まだ100円コーナーではGETできず…。






個人的採点:60点