G.I.B. 学園イン・クライシス 著:沢井鯨

沢井鯨:著
徳間書店 ISBN:4-19-850697-3
2006年4月発行 定価900円(税込)

天才少年のショウ・クオンは、とある事件に遭遇したことから、とんでもない身体能力を備えていることを両親や周囲に知られてしまった。その能力を悪用しようと企む秘密結社の画策もあり、特殊な能力を秘めた若者が集うプレーリー学園へ入学することになったのだが…そこには、クオンが入学するまで、王者として君臨していた学園理事の息子、バウアー二世がいた!
幼少期のクオンが力に目覚めるところから始まり、物語の大半は、クオンが高校時代に遭遇した事件が描かれる。犯罪組織が、将来、組織を牛耳るための人材を作り出すために開校した学園に、放り込まれてしまったクオンが、その悪事を暴くという流れなのだが…1巻目同様、ただのポルノ状態が延々と続くわけです。
学園の支配者が女子便所を盗撮してて、その証拠をおさえて、逆に脅そうとするなど、バカげた話で笑うしかないですね。エロ描写というよりは、単なるスカトロマニア?徳間書店で、このイラストで、こんな内容でいいのかよ?
前作の話…義理の弟の話とかはどうなっちゃったんだろうか?で、今回の話も…けっこう中途半端なんだよな。過去の話がいいところで、現在の話、大人のクオンの話に戻っちゃって…とりあえず簡単な事件を一つ解決するエピソードが挿入されてて、終わっちゃったよ。クオンの今後の敵となるであろう人物を指し示す、最後の意味深な文章…でも、この続き、今現在出てませんよね?もしかして、ヤリ逃げか?いつかは続きが書かれるのを期待しましょう。
一応、近未来のお話なんで、モノの例えをする時に…“大昔に流行った●●”みたいな表現をする箇所がいっぱいあるんだけど、時々忘れて、普通に「ガンダムみたい」とか形容してるので、笑う。この時代に、そのまま「ガンダム」はないだろうよ。
個人的採点:65点