G.I.B. 聖なる死神の伝説 著:沢井鯨
G.I.B. 聖なる死神の伝説
沢井鯨:著
徳間書店 ISBN:4-19-850690-6
2005年12月発行 定価860円(税込)
前回に続きTOKUMA Edgeレーベルの作品を読んでみる。海外でえん罪事件か何かに巻き込まれ、獄中生活の経験がある、その体験談をもとに「P.I.P プリズナー・イン・プノンペン」で小説家デビューした沢井鯨の娯楽作品。
文明崩壊後、急速な復興を果たした西暦2059年…マフィアなど悪党も恐れる無敵のトラブルバスター、ショウ・クオンは、正体不明の的、バイオノイド・マックスに狙われた少女ジュリアのボディガードに駆り出される。一方、ショウが面倒を見ている血の繋がらない弟、翔・クオンもショウほどではないがとんでもない能力を秘めていた!彼の力を利用しようとある組織が近づいてくるのだが…。
SF的な設定があるけど、ほとんど意味ない、ただアクションを引き立てるため。ちょっとX-MENぽいところがあるかな?バイオノイドって解釈はたぶん、ターミネーターあたりのパクリ?
イラストはライノベっぽいけど…3分の1くらいポルノじゃね?兄貴はジェームズ・ボンド並の女たらしで、やたらやりまくるし、弟は逆に女嫌いでターザンみたいなヤツ(でもはじまってすぐに童貞喪失)。 17歳のヒロインの処女を奪う、主人公…そうか、007じゃなくて、モッコリの制御がきかず、その先までやっちゃうシティーハンターって感じだなこれ(笑)
兄貴と弟の話が、バラバラなんで、もっとシンクロした展開を見せればもっと面白くなりそうなんだけどね。広げた風呂敷とか、伏線は中途半端なままなんで、これ1作で評価をするのは難しいところもある。続きの2冊目を持ってるので、そっちも読んでみるつもり。
個人的採点:65点