ヤングガン・カルナバル 愛しき日々、やがて狩の季節 著:深見真 | 105円読書

ヤングガン・カルナバル 愛しき日々、やがて狩の季節 著:深見真

愛しき日々、やがて狩の季節 ヤングガン・カルナバル 
愛しき日々、やがて狩の季節


深見真:著
徳間書店 ISBN:4-19-850728-7
2006年12月発行 定価860円(税込)









「そして少女は消えた」に続き、ヤングガン・カルナバルのシリーズ7作目を読む。

高校生でありながら犯罪組織ハイブリッドの殺し屋である木暮塵八と鉄美弓華。弓華は、ハイブリッドのボス…白猫からの命で、韓国軍人のユン・ジュヨンと共に、北朝鮮工作員の捕獲に向かうが、同じ目的の鳳凰連合が呼び寄せたロシアのヤングガン…ラスコーリニキが立ちふさがる!一方、高校の修学旅行で韓国に滞在中の塵八だったが…塵八の通う学校の教師になりすましている、韓国工作員チェ・ミナから助っ人要請が!

いつもは2人のヤングガンの視点を中心に交互に描かれて進んでいくというパターンだけど、今回はちょっと違う。前半は弓華パート、後半が塵八と、きっちりと半々に別れてたね。塵八は韓国行ってるっていうから、てっきり全部、弓華メインの話で進むのかと思ってしまったよ。

トータルでみると、出番はいつもと同じくらいだと思うんだけど、構成の違いからか、弓華の話こんだけ?塵八の話こんだけ?と、ちょっと物足りなさを感じるから不思議。ただ、意外なところで話がちゃんと繋がりをみせるとか、手ぬかりはしてない。

話の内容が中途半端で、あっ気ないように感じるんで、単発で読むと前作の方が盛り上がったかなって思うんだけど…あの人とか、この人があっけなく殺されちゃうの?みたいなビックリ部分が唐突にあって、侮れないし…前作でお休みしていたような過去の脇役キャラが再始動しはじめたりと…次巻以降で、何かが始まりそうな気配で締めくくっているのが非情に憎らしい。シリーズものとして評価すると、やっぱりうまいね。

それにしても、某レギュラーキャラがスカトロプレイまでされてる一方で、塵八とガールフレンドの恋の行方が大昔の中学生レベルというギャップがおかしいね(笑)レズの弓華が彼女とラブホへ平気で行くように、塵八がラブホへ行けるよう、応援してますよ。






個人的採点:70点