嘘つきは探偵のはじまり 著:川上亮

川上亮:著
エンターブレイン ISBN:4-7577-2201-X
2005年4月発行 定価672円(税込)

探偵の圭太は相棒のシンと、拳銃を大量に売りさばいているガキどもがいるという話を耳にし、金になるのではと考え、彼らと接触を試みるのだが…そのガキどもが銃の暴発事故であっけなく死んでしまった。既に売りさばかれ、街に出回ってしまった銃の行方を追いながら、もともとの銃の持ち主である犯罪組織との交渉も進めるのだが…。
ライノベらしく、神戸をモデルにした架空の街が舞台で、主人公の探偵たちもどこか子供っぽい。外国人犯罪者が増え、治安が悪化したという状況をつくるための、もっともらしい設定なんかも適当っぽいです。事故だとは言え、ガキどもが拳銃の暴発事故で死んだという、物語のとっかかり部分で…主人公たちがやたらとヘラヘラしてて、軽いノリなのがなんだかなぁって、余計にリアルさに欠けノレなかった。
このノリでいくなら、探偵たちも、もっと悪っぽく、ダークな話にすればいいのに…。作品のテンポとか結末の意外性なども、評価できる部分もあるだけに、勿体ない。良くも悪くもライノベで軽いです。好きな人なら無難に楽しめる内容。
個人的採点:60点