みられたい 著:神崎京介
みられたい
神崎京介:著
幻冬舎 ISBN:4-344-40798-9
2006年6月発行 定価560円(税込)
神崎京介ってエロ小説しか書いていないのかと思っていたら…こういうジャンルも書ける人だったんですね~。著者名とタイトルだけで判断すると、エロ小説みたいだけど…実はホラー。 いや、けっこう官能小説っぽい描写もあったかな?
表向きは映像クリエーターのヨシカヅは、実はアンダーグラウンド専門のカメラマン。依頼があれば、殺人だろうと、自殺の現場、露出狂などなど…どんな映像も金次第できっちりと撮ってみせる。そんなある日、ヨシカヅは、奇妙な視線を感じ…恐怖を覚えるのだが…。
日常で平然と行われている変態行為の数々を淡々と見つめていくのだけど、ある時を境に変化が生じる。実は主人公の自分の過去の生い立ちが関わっているってことで、物語の核心部分へ。“みる”と“みられる”の違い…っていったいなんだろうか?
もっとオカルトっぽさが前面に出てもよかったかなぁとは思うけど…現実離れしすぎてないところがいいのかもね。殺人現場の描写、セックス関連、乱交の様子などは、けっこうヘビーでした(笑)
個人的採点:70点