湯煙りの密室 著:中町信 | 105円読書

湯煙りの密室 著:中町信

湯煙りの密室

中町信:著
講談社 ISBN:4-06-263013-3
1995年7月発行 定価530円(税込)









創元推理文庫で復刊された「模倣の殺意」を読んで以来、興味を持ち、コツコツ集めている、ベテラン推理作家・中町信の推理小説。現在は絶版だが、Amazonのマケプレなどでは1円から出品されているし、自分みたいにブックオフの100円コーナーを根気よく探せば入手できるでしょうね(笑)

志望大学への補欠合格が決まったという、ニセ電話のせいで…大学受験を失敗してしまった受験生の八千草英彦と津山吾一。その後、英彦は旅先の指宿温泉の露天風呂で、何者かに殺されてしまったが…現場は密室状況であり、地元の警察は事故死と判断する。姉の洋子は独自で事件を調査し始め、弟の大学受験が事件に関係していると思った矢先に…今度は友人の津山も殺されてしまった!

前半の伏線が丁寧すぎて、今回は犯人が容易にわかってしまったぞおいって感じですね…真相が分かるまでの道のりは、いっぱい事件が起きて、飽きなかったけど…今までに読んだ他の中町作品に比べると、びっくり度は低め。

密室状態の露天風呂から消えた、謎の女の正体…ちと笑っちゃった。まぁ、実際にある病気なんで、あまり馬鹿にしちゃっても問題がでてきそうだが…。

また、大学の入試へ向かう受験生が、大雪で列車のダイヤが乱れてしまい、通りすがりの車に便乗するという…物語のきっかけの部分に、なんか妙な古臭さを感じてしまい、今回はイマイチ、ノレなかったよ。






個人的採点:65点