凌辱の魔界 著:友成純一 | 105円読書

凌辱の魔界 著:友成純一

凌辱の魔界

友成純一:著
幻冬舎 ISBN:4-87728-819-8
1999年12月発行 定価560円(税込)









久し振りの更新がコレ…友成純一のエログロスプラッターホラー「凌辱の魔界」。ひとつ前が「幸福のスイッチ・高校編」っていうのを見ると…いくら更新期間があいてしまったとはいえ、どういう趣味してるんだろうか、自分でも全くつかめないよね~。元々はマドンナ社から出たポルノ小説だったらしいのだが…幻冬舎のアウトロー文庫にて再版。しかし、この文庫版も絶版。

暴力組織を渡り歩き、獄中を出たり入ったりの人生を送ってきた鬼道の今の仕事は…極秘裏に人体実験を続けるT町研究所の用心棒であり、さらに生身の人間を調達・斡旋することも任されていた。ある日、鬼道が女衒の美鹿から買った、いろいろな意味で人間離れした、名もなき美少女を、研究所に連れて行くのだが…。

読んでいるだけで腐臭が漂ってきて、口の中が生臭く、ゲロくさく、なるんじゃないかと思ってしまう壮絶な描写が、延々と続く。冒頭こそ、普通にポルノなレイプシーンだったんだけど…その後は死体とファックして、モンスターのようになった実験体の人間とファックして、ファックしながら相手を殺してと…もうめちゃくちゃ。

巻末で評論家の大森望氏が、“勃起したペニスも第二章で萎える”と語っていたが…ポルノ小説を期待して購入した人には、7割、8割以上がグログロスプラッター…いやスプラッターを通り越した変態プレーの地獄絵図が繰り広げられるので、たまったもんじゃないでしょうねぇ。

公序良俗に反するエグイ描写を我慢すれば、女性器だとか陰毛が人間を襲ったりして、B級ホラーなテイストは案外、ばかばかしくて楽しいかも?古本で見つけた方は覚悟してお読みください。






個人的採点:70点