呪いの構図 著:小早川恵美 | 105円読書

呪いの構図 著:小早川恵美

呪いの構図

小早川恵美:著
新風舎 ISBN:4-7974-8926-X
2006年2月発行 定価590円(税込)









初めて読む作家の学園ホラー…新風社なんていうから新人作家かと思いきや、女の子向けの講談社X文庫とかで活躍していた作家さんらしい。スランプに陥って、休筆していたらしいが…この作品で復帰とのこと…。

大山広河は、放課後の教室で、友人で霊感体質の土居岳志が女生徒たちからの相談を受けている現場に居合わせた。相談内容は、倉橋真綾の携帯電話に“sinuyo@”というアドレスから送られてくる奇妙なメール。普段は女子に対しクールな態度を貫き通してきた広河だったが、この相談を機に、真綾たちと関わりになっていくのだが…。

うーん、「着信アリ」のパクリか?(笑)オチとか、犯人とかは…「着信アリ」なんかに比べると、非常に分かりやすくストレートな感じ。一応、ホラー小説なので、そういったラストにはなっていますが、あまり怖さとかグロさは感じませんね。各章の冒頭で挿入される、犯人らしき人物の視点で、恋愛感情や嫉妬が原因であるのは…なんとなくわかるし…その描写で、けっこうピーンときちゃうんだよねオチの系統が。

「新風社文庫大賞」という賞を獲得したらしいけど、いっちゃ悪いが、やっぱり所詮、新風社?自分には物足りなかったですね。ホラーというよりは、ライノベ、ジュニアノベル感覚で読むことをお薦めします。






個人的採点:55点