地球平面委員会 著:浦賀和宏 | 105円読書

地球平面委員会 著:浦賀和宏

地球平面委員会

浦賀和宏:著
幻冬舎 ISBN:4-344-40279-0
2002年10月発行 定価520円(税込)









いつものようにブックオフの100円コーナーで見つけておいたのだが、げっ、今現在絶版で、Amazonのマケプレでも定価以上になってる!?読み終わったやつを、ヤフオクとかで売っちゃおうかなぁ(笑)浦賀和宏にしては、軽めの作品ですね。表紙のイラストも、ちょっとライノベ狙ったような雰囲気を感じるし。推理小説としてのオチはトンデモ系だが(冒頭で清流院流水作品からの引用文が掲げられているので勘ぐってはいたが)…いったい何が起きてるんだ?と、結末まで引っ張る設定は、そこそこイケてる。

大学に入学したばかりの僕は、サークルの勧誘で賑わう校内で、女の子が屋上から「あなたも信じてみませんか―。地球が平面であることを」と書かれた奇妙なビラを撒く場面に遭遇。その女の子に惹かれて、地球平面委員会なる、胡散臭いサークルを訪れてしまったことから、ビラを撒いた張本人で、委員長の宮里真希から執拗な勧誘を受ける羽目に。彼女たちの奇抜な思想に危険を感じ僕は、地球平面委員会を避けようとするのだけれど…放火や殺人事件など、怪しげな事件が次々に巻き起こる。

「涼宮ハルヒの憂鬱」のSOS団みたいです(笑) 美少女なのに、奇抜な行動ばかりとる宮里真希たちに翻弄される主人公。その真意はいったい何なのか?

僕の名前が、意外とキーポイントであり、名前を出し渋っていた。とある、有名キャラクターと縁のあるという、奇抜な設定。明かされたときは某名探偵漫画へのあてつけか何かかなんて思っていたんだけど、もっとくだらない秘密が隠されてましたか(笑)巻末は、あとがきも、解説も無いので、間違っても最終ページをめくっちゃいけません…なんとなく、作品の秘密を暴露するような物が載っています。






個人的採点:65点