マーメイド スキン ブーツ 著:桜井亜美 | 105円読書

マーメイド スキン ブーツ 著:桜井亜美

マーメイド スキン ブーツ

桜井亜美:著
幻冬舎 ISBN:4-344-01068-X
2005年11月発行 定価1,365円(税込)









物語自体はあまり面白くないなぁって思いながらも…毎回100円コーナーで見つけるたびに表紙買いってヤツでいつも買っちゃう桜井亜美です(笑)どちらかというと、女性が共感するような物語が多いので、男の自分が読んでもふ~んな部分が多かったりするんだけど、この人の描く雰囲気とかはまぁまぁ好き。女性にも色々なタイプがいるけど…一皮向けば、似たような女の本性を現すというところがね、男としてはちょっと興味あるわけです。

祖母や姉が20歳で死んだという奇妙な偶然が伝播し、自分も20歳で死ぬ運命なのではないかと、密かに悩んでいるナジュは、美術系の学校に通う大学生。ナジュは本命の恋人を作らず、人肌寂しいときは5人のセックスフレンドの中からダーツでその夜の相手を決めて、楽しんでいた。しかし、旅の帰りの飛行機の中で偶然知り合った男に本気の恋をするのだが…。

自分は恋愛に関しては古風な考え(っていうか、ただの奥手)なので…AV女優や風俗嬢のようにヤリマン女なんて~って思うんだけど、今の恋愛事情なんか考えると…何にも不思議じゃないんでしょう。そんな考えをしている方こそ、女性に軽蔑されてしまいそうなもんです(笑)

で、そんな自由奔放そうな女の子が、実は“20歳で死ぬ”という血縁者の因縁めいた偶然に対し本気で悩んでるし、運命の出会いを信じて本気で恋だってするしってお話。

自分の人生をも変えてくれる運命の人はどこにいるのでしょうか?その人と結ばれるでしょうか?ってことなんだけど…うーん、読み終わった後は、意外と普通のラブストーリーに落ち着いちゃったかなって感じのラストでした。そんなにたくさんは読んでないけど、今までに読んだ、この作者の作品にしては、妙に現実っぽかった。あのラスト…ちょっとベタすぎないか?半年くらい前に読んだ「R.I.P.」っていう、中途半端にミステリーしてる作品があったんだけど、あれよりは納得できたかな?






個人的採点:60点