ヤングガン・カルナバル ドッグハウス 著:深見真
ヤングガン・カルナバル
ドッグハウス
深見真:著
徳間書店 ISBN:4-19-850704-X
2006年6月発行 定価860円(税込)
この間、書店でシリーズの最新刊、6巻目が並んでいるのを見かけましたが、自分はようやく5巻目をブックオフの100円コーナーで見つけてきました!でも、そんなに古くないよなぁ、今年6月の新刊だもん。まぁ、このシリーズはいいペースで古本GETできています。
高校生でありながら犯罪組織ハイブリッドの殺し屋である木暮塵八と鉄美弓華。塵八は、先の先頭で…大切な人を失い失意のどん底に…。一方、弓華は、敵対する豊平重工の社長令嬢、琴刃に捕まってしまい…豊平重工の秘密施設“ドッグハウス”に監禁され、屈辱的な行為を受けていた。さらに琴刃の父である空継は、日本政府をも転覆させるとんでもない野望を実行しようとしていた…。
前巻の最後で、どうなっちゃうんだよって煽ったわりに…ハイブリッドVS豊平に関しては、今回である程度のとこまで決着つけちゃいましたね。まだまだ意味深な行動をしている脇役キャラが、本格的に動き出していなかったりして、物語全体の行方はこれからって感じですし、何気に、死んだと思われていたあるキャラ、名前だけは頻繁に登場していたキャラが、実は生きていたんだなんていう情報も飛び出し…それも次回以降へのお話へ繋がっていくのでしょうと…。
いつもは塵八と弓華がバランス良く活躍するんだけど…捕まって色々なことされちゃう弓華の方が目立っていたかな?けっこう目玉のレギュラーキャラを前巻でえげつなくぶっ殺したあたりから、作者もふっ切れたようで…鬼畜度はアップしてましたね。か弱い萌えキャラに、あんなことまでしちゃって。最後には、あんなセリフも言わせちゃって(笑)琴刃の部下の戦うメイドさん、ちょっと「ブラックラグーン」のロベルタ+双子(ヘンデル&グレーテル)、パクってませんか?キャラクターは増えたけど、リストラも平行して行われているので、いなくなっちゃったキャラ、今回はお休みのキャラなどもいましたね。それでも、やっぱりキャラが多すぎるので、主人公2人の活躍の場が、初期に比べてどんどん減っているような(笑)
ストーリーの方はいつも以上に単純な感じで、その分、アクションとエロ、変態描写が次々と出てきて、スピード感、疾走感はやたらと感じる作品になっていた。正直言っちゃうと…物語の深みは前作の方が感じられたね。
作者お得意の映画ネタ…あるキャラは「悪魔のいけにえ」のレザーフェイスが好きだといって、DVD見てましたね。さらに、他のキャラは、自宅のホームシアターで初代「ゴジラ」を見ながら、薀蓄を語ってましたよ。
個人的採点:65点