24 -CTU機密解除記録- 拒否権 下 著:ジョン・ホイットマン
- 24 -CTU機密解除記録-
拒否権 下
ジョン・ホイットマン:著 文永優:訳
英知出版 ISBN:4-7542-3025-6
2006年2月発行 定価620円(税込)
続けて読んでいた小説版24、「拒否権」の下巻を読み終わった。上巻ほどテンポの悪さは感じなかったが…やはり1作目の「ヘルゲート作戦」と比べると、なんかシックリこないのは何故だ?
テロ組織を追っていたジャックは、ロスで大統領の暗殺計画が進行しているという情報をキャッチ。しかし、その日の大統領の日程にロスの訪問は予定されていなかった…。諦めきれないジャックは、上司の命令に逆らい、さらに独自の調査を進めていく…。一方、新米国プライバシー法案を推し進めたいクインシー司法長官は、CTUをも巻き込み、何かを企んでいるようなのだが…。
そりゃー、ジャック・バウアーって正直言って、行き当たりバッタリの捜査が多いし、他の場面でも失敗を何度もしてきたけど…なんか、この作品でのジャックは、ただのマヌケです。まぁ、これだけマヌケな奴だから…今後、あの女にもまんまと騙されちゃうという伏線なのだろうかとも考えられなくはないんだけどさ(笑)
結末に関しては、映像版のシーズン毎のラストみたいに、なんかやり逃げな感じ。ぶっちゃけ、最後まで読んでも中途半端な印象が強い。エピローグを用意し、親切に事後報告までしていた前作のほうが、やっぱり単発作品として読んだ時は、物語をきっちりと理解しやすかったんじゃないのか?クライマックスしか見せ場がほとんどないジャック…実はこんな奴だったんだぁ的に読むとそれなりに評価も出来るのかけど、やっぱり自分はマーク・セラシーニの「ヘルゲート作戦」の方が面白く感じたなぁ。
シリーズ第3弾も既に出版されているのだが、いまだ100円コーナーでは発見できず。近所のBOOKOFF、値下げ前の棚に、何冊か並んでいるので、そのうち100円コーナーに落としてくれるんではないかと、密かに期待して、二日に一度くらいは覗きに行っています(笑)
個人的採点:65点