24 -CTU機密解除記録- ヘルゲート作戦 下 著:マーク・セラシーニ | 105円読書

24 -CTU機密解除記録- ヘルゲート作戦 下 著:マーク・セラシーニ

24 -CTU機密解除記録- 
      ヘルゲート作戦 下

マーク・セラシーニ:著 文永優:訳
英知出版 ISBN:4-7542-3022-1
2005年11月発行 定価620円(税込)








前回読んだ「24 ヘルゲート作戦」の続きの下巻を読み終わる。巻頭には、前巻のあらすじもしっかりと書かれてるのが良い。ただ、数ページのあらすじでも、意外と丁寧なので上巻読まなくてもいいんじゃないかと思ってしまったり(笑)せっかちな人は下巻からでもOKじゃない?

テロ計画を察知したCTU捜査官、ジャック・バウアーは…弟と共に事件に巻き込まれたケイトリンの援助を得て、ニューヨークで手がかりを探す。一方、バウアーを支援するCTUのメンバーたちも事件の全容に着実に迫っていたのだが、敵の画策に惑わされ、捜査が捗らない。

テロリストたちの真の目的も、読者には前半で明らかになるのだが…ジャックたちは、なかなか真相にたどり着かない。で、次々とテロリストのアジトや関連施設に乗り込んでは銃撃戦を繰り広げる(笑)ジャックと共に、事件に巻き込まれてしまう、不法入国のケイトリンとリアム姉弟…特に、知らずにテロリストたちの運び屋にされてしまう弟のエピソードなどは、物語に程よいスリルを与えて、上巻同様にテンポの良さを持続させる。CTUのレギュラーメンバーたちが、けっこうピンチに陥るのもヒヤリとさせられる。

TVシリーズを全部見ている人間として、この頃のニーナは、何を考えているのか?その心内を覗いててみたかったりもするが(笑)…ジャックが、ニーナのことを、パートナーとして認め、彼女が何を考えているかわかる~みたいに表現しているのが、その後の展開を考えると複雑ですよね。

事件の発端となった、匿名電話の正体。また、何故FBI捜査官がテロリストに加担するのか?など…その真相が語られるのも、なかなか面白かった。






個人的採点:70点