ファビュラス・バーカー・ボーイズの映画欠席裁判 著:町山智浩&柳下毅一郎
- ファビュラス・バーカー・ボーイズの
映画欠席裁判
町山 智浩&柳下 毅一郎:著
洋泉社 (SBN:4-89691-629-8
2002年5月発行 定価1,575円(税込)
映画雑誌「映画秘宝」等の連載コーナーでお馴染みの2人による、毒舌満載(というか、だらけ)の映画エッセイ。映画秘宝の方は、雑誌をほとんど持っているので読んだことがあるものもあるのだが、それ以前にSFオンラインなど、他の媒体に掲載されたものは、初めて読むものも多かった。知っている内容も、あらためてまとめて読み直すと…この二人の凄さがわかる(笑)
1997年の「フィフス・エレメント」から始まって、2001年の「千と千尋の神隠し」まで、約100本の映画をメッタ斬り!
自分が見た映画で、つまらないと思っても、世間での評判が良かったりする映画ってあるじゃない?アレ、おれってどこかズレてるのかなって思うんだけど…実はズレてるのはお馬鹿な世間の奴らだったっていうことが理解できるんですよ、この本で(笑)
映画を中心とした、エンタメの雑学知識の多さには、とにかく驚かされる。いかに、世間の映画評論家と語っている人種の人々がろくなもんじゃないかっていうのを改めて知ることもできるよね。結局、あの人たちは映画会社の回し者ってことですよ。
それでも映画秘宝や、この2人の影響なのか…やたらと毒舌映画評みたいなのが巷に溢れてきたけど、本当に知識がある2人だからこそ、毒舌が生きてくる。素人がただコキおろすだけのAmazonレビューと違って、ボケ・ツッコミ&オチも綺麗に決まり、読み物として、そんなに不快感を感じない。ネットで映画評を検索すると必ず出てくる、某映画評論家(2ちゃんねるでよく叩かれている人)とは比べ物にならない。あの人のレビューも、素人ブログだったら、そこそこ面白い読み物になるんだろうけど…それで飯を食ってるプロだというのだから、パクリ意見や間違いだらけの知識の多さに辟易してしまうのだ。
既に単行本の第二弾も発売されているようだが…また100円で見つけたら買います。最近の映画秘宝の連載は、ほとんどうちにあるけどね(笑)
個人的採点:75点