バイオハザード6 コード:ベロニカ 著:S・D・ペリー【古本購入:200円】 | 105円読書

バイオハザード6 コード:ベロニカ 著:S・D・ペリー【古本購入:200円】

バイオハザード6 コード:ベロニカ

S・D・ペリー:著  野毛 祥子:訳
中央公論新社 ISBN:4-12-500927-9
2006年1月発行 定価998円(税込)










ようやく6巻までたどり着いたS・D・ペリーの「バイオハザード」シリーズ。あとがきをよむと、一応、これでラストということらしいのだが…。

アンブレラに捕まったクレアは…孤島の施設に閉じ込められてしまった。その直後、謎の軍隊による爆撃が始まり…Tウィルスや生物兵器たちが解き放たれてしまった。攻撃とウィルスにより施設は壊滅状態。クレアを捕まえたアンブレラ保安部隊隊長のロドリゴは、瀕死の傷を負いながらも…罪の意識からクレアを開放するのだが…。ロドリゴのおかげで牢獄から脱出したクレアだったが…状況の悪さは変わらず。偶然知り合った、アンブレラに囚われていた囚人スティーブと共に、なんとか島を脱出しようとするのだが…島を管理するアンブレラの末裔アシュフォード兄妹の狂気がそれを阻もうとする…。

ゲームをプレイしていないので、全く知識のない自分は、一応ラストらしいこの巻を読めば、バイオハザードの世界がすっきり完結するのかと期待していたのだが、“まだまだ続くよ”的な終り方で、ちょっと面食らってしまった。まぁ、映画版の方もまだまだ中途半端なままだしね…もしかしてゲーム自体もまだ完結していないってことなの?

あと、1巻目の主人公であるクリス(クレアの兄)が大活躍するような、ラスト近くになって、急に物語が加速しすぎる感じがする。それまでの、クリスとスティーブの手に汗握るサバイバルな脱出劇は、このシリーズで一番面白く読めた3巻目の「死者の街」に匹敵する、自分が想像していたバイオハザードらしさを味わえる、ホラー&アクション。そして、いかにもゲームの謎解きっぽい仕掛けも、文章力でちゃんと説得を持たせてあるあたり、過去のシリーズよりいいなって好感を持っていただけに…クライマックスのテンポが速すぎて、文字だけだと理解し辛いとこもあった。

前半部分だけだったら、かなり高評価なんだけどなぁ~。総合では、全編平均的によくまとまっていた3巻目には敵わないかな?あくまで、ゲームをプレイしていない人間の個人的な感想として。






個人的採点:65点