バイオハザード1 アンブレラの陰謀 著:S・D・ペリー
- バイオハザード1 アンブレラの陰謀
S・D・ ペリー:著 風間賢二:訳
中央公論新社 ISBN:4-12-500862-0
2004年7月発行 定価998円(税込)
実は、ゲームは全くプレイしたことがないのだが、映画は1、2を見ている「バイオハザード」…偶然、ブックオフでこの小説シリーズの1~6巻を格安でGETできた(1~3が105円で、残りが200円)ので一気に揃えてしまった。ゲーム版のノベライズと、作者のオリジナルのストーリーを交互に描いているらしいのだが、ゲームをプレイしていないので、普通にアクションホラー小説として堪能。
ラクーンシティで続発する猟奇殺人、事件現場周辺の探索に出かけたS.T.A.R.Sのブラボーチームの消息が途絶えた。アルファチームは、直ぐに消息不明現場の森林地帯へ救援に向かうが…不時着したヘリコプターに隊員の姿はなかった。いったい何が起きているのか?その後、現場近にある、廃屋と思われていた私有地、スペンサー家の豪邸で、隊員たちは恐ろしい事件に巻き込まれていく…。
ゲームをやっていない人間からすると…アイテムを見つけて、謎を解いていくなんてシーンが、少しだけわざとらしくも感じてしまうのだが、それを我慢すれば、映画で見た「バイオハザード」を思い出しながら、ホラー的な要素を楽しむ。映画のように、もっとアップテンポなアクション展開があるのかと思っていたが…それほどでもなかったかな?激しいゾンビバトルは2巻以降に期待ってとこかな?壮大なストーリーの一幕目として、後々の展開への謎を残してあったり、続きが読みたくなるようになっていますね。
最初はキャラクターのイメージとかが掴みにくかったけど、屋敷の中に入って、個別に探索を始める辺りから…登場人物の数も絞られてきて、キャラクターを把握しやすくなった。
作風としては、ゲームをやっていなくても、映画を見ていたので、けっこう入り込みやすかったかな。続けて2巻も読んでみるつもり。
個人的採点:65点