ヤングガン・カルナバル バウンド・トゥ・バイオレンス 著:深見真
ヤングガン・カルナバル
バウンド・トゥ・バイオレンス
深見真:著
徳間書店 ISBN:4-19-850681-7
2005年10月発行 定価860円(税込)
先日読み終ったばかりの「ヤングガン・カルナバル」の続きを、偶然100円コーナーで見つけたので(10月に出たばっかじゃん)…ソッコーでGETして、真っ先に読んでしまった。
高校生でありながら犯罪組織ハイブリッドの殺し屋である木暮塵八と鉄美弓華。彼らの生活拠点でもある、窪内市では水面下で、暴力団や外国人マフィアたちの勢力争いが続いていた。いつものように殺しの仕事をしている最中に、幼児人身売買の被害者と遭遇してしまった塵八。その少女を助けてしまったことからピンチに陥る。弓華の前には…弓華の母に恨みを持つ殺し屋が現れ、逆恨みで戦いを挑まれる。それぞれ別々の敵と戦っていたのだが…。
1作目のラストでは…完璧に続編を意識した終り方になっていたのだが、今回は前作から続投のレギュラー登場人物に加え、敵も味方も、その他大勢、グンとキャラクター数が増えた。このままレギュラーになりそうなのも、1回きりのやられ役もとにかく登場人物が多くなったので、頭がグチャグチャ。前作より、ややテンポの悪さを感じてしまった。殺し屋の師匠は出てくるし、別の組織のヤングガンも出てくるし、ぶっちゃけ…殺し屋版“スプリガン”みたいになってきたよ。
高校生活と殺し屋という相反する二重生活なギャップが面白かったのだが…続編になった途端、事件の方が話のメインになってきちゃったのね。主人公たちの壮絶な過去が…1巻以上に掘り下げられていたりして、もちろんシリーズものとしては興味深く読めるのだが、単発で考えると、1作目の方がインパクトが強かったね。
その分、エロさ、バイオレンスの鬼畜さなんかはグレードアップしたのかなって感じ?銃、映画、アニメに関するオタク知識は相変わらず豊富で楽しい。
既に3作目の発刊も決まっているそうで…次は100円を待たずに新刊で買っちゃいそうだなぁ(爆)
個人的採点:65点