17歳の処方箋 Igby goes down 著:古閑万希子
- 17歳の処方箋 Igby goes down
古閑万希子:著
バー・スティアーズ:原案
ブイツーソリューション - ISBN:4-434-04887-2
2004年8月発行 定価1,000円(税込)
同名アメリカ映画のノベライズ小説なのだが、小説化は日本独自のものだそうだ。まだ、この作品は見ていないのだが…たまたま小説を入手したので先に読んでみた。
隔離入院されている父、依存症の母親には嫌われ、エリート大学生の兄には見下され…そんな家庭環境で青春時代を過ごすイグビーは、ことあるごとに学校で問題を起こし、学校を退学させられた問題児。今度は士官学校に無理矢理入学させられるが…そこからも逃げ出して…ドラックディーラーに成り下がる。代父(名づけ親)の愛人に胸をときめかしたり、ちょっと年上のガールフレンドと付き合ったりしながら…再出発のチャンスを窺う。
崩壊しきっているように見える家族の中で、ダメ人間が再出発しようとする物語なんだが…クライマックスのある出来事が最近話題になった某映画にもちょっと似ていた。
100ページ強の本なので、1時間もかからずに、スラスラと読めてしまった。映画を見ていなくても…場面を想像するのは容易いが、ノベライズに徹しすぎているので、小説としてはやや物足りなさを感じる部分もあるか?機会があったら、映画の方にも挑戦してみたいと思う。DVDが出ているそうだ。
個人的採点:60点