探偵神宮寺三郎 Early days 疾走の街 著:蕪木統文 | 105円読書

探偵神宮寺三郎 Early days 疾走の街 著:蕪木統文

探偵神宮寺三郎 Early days 疾走の街

蕪木統文:著
エンターブレイン ISBN:4-7577-1876-4
2004年7月発行 定価672円(税込)







ファミコン時代からある、有名アドベンチャーゲームの主人公の若かりし頃を描いた小説。ファミ通文庫だし…推理小説として捉えると、物足りなさもあるが、単純にライトノベルといっちゃうのも抵抗を感じるか?ただ、ゲームのようなハードボイルド調では全くなかった。

私立高校に通う神宮寺三郎…家庭は裕福であったが、家族関係にはいささか問題があるようだ。次兄の二郎には心を許しているが、その二郎も病弱で入院生活を送っている。ある日、二郎の様態が悪化し…骨髄移植が必要となったのだが…三郎はドナーとして適性はあたものの未成年であることからドナー登録できなかった。なんとか二郎の力になりたい三郎は…ドナー登録をするため、偽造の身分証明書を入手しようと…歌舞伎町のアンダーグラウンドの世界へ踏み込んでいく。

最近、ゲームはやってないからわからないけど、神宮時三郎に兄弟がいたんだね。三郎って名前だから、当たり前なんだけど…ちょっと新鮮だった。ゲームのレギュラーキャラである刑事の熊野との出会いなども描かれていて、ゲームをやっている人間には嬉しいのかもしれない。プレステとかになってから、全然やってないからなぁ。

ただ…自分が知っているゲーム(新宿中央公園殺人事件とか)の雰囲気とは程遠い感じだった。病弱な兄を助けるために、偽の身分証明書を入手するっていうのが…どうなんだろう?

つまらなくはなかったけど…コアなファンじゃないので、充分には楽しめなかったなぁ。






個人的採点:60点