Aコース 著:山田悠介
Aコース
山田悠介:著
幻冬舎 ISBN:4-344-40580-3
2004年10月発行 定価480円(税込)
- 山田悠介を読むのは「親指さがし」に続いて2冊目になる。一応、これもホラーなのだろうか?中高生なんかには人気があるらしいが…今回もやや子供向けな印象。新刊当時、本屋で平積みになって売られていたり、大々的に宣伝されているのが記憶に残っているが…相変わらず中身が薄いなぁと思うのは自分だけか?
ゲームセンターの新アトラクション「バーチャルワールド」に挑んだ五人の高校生。炎につつまれた病院から、敵の攻撃を避け、脱出するといった内容のバーチャルゲームなのだが、リアルすぎる設定に一同驚きを隠せない。ゲームの設定にないはずの、女性の自殺を目撃したり、謎の少年が現れたり…奇妙な事件が起こる。はたして、これは本当にゲームの世界なのか?
思わせぶりで、何のひねりもないオチ。奥浩哉の「ガンツ」のパクリ?みたいな印象を受けてしまった。ホラー作家だったら、ホラーらしいオチ、ドロドロした怖さみたいなのを出してくれたほうが、面白く読めただろう。
まだ「親指さがし」の方が、面白かったかなぁ。ネットなどで評判を調べると、そこそこの評価されているみたいなんだけど…本当に?って疑ってしまう。誉めてるのは、やっぱ若い世代なんだろうか?山田悠介はまだ2冊しか読んでないので、偉そうに語れないけどさ…。同じ若手のホラー作家だったら、乙一の方が全然面白いなぁ。
個人的採点:40点