キッズ・スタッフ 連続射殺犯を追え! 著:ジョナサン・マーシュ
- キッズ・スタッフ 連続射殺犯を追え!
ジョナサン マーシュ:著
芝原三千代:訳
講談社 ISBN:4-06-212215-4
2004年1月発行 定価998円(税込)
講談社のYA!entertainment という…やや子供向けの読み物を扱ったシリーズの中の1冊。アメリカで実際に起きた連続射殺事件を題材に…仲良しグループで結成した、キッズ探偵が捜査をしていくエンターテイメント。
トミ(岡山富弘)とマサ(坂上真左夫)は幼馴染の日本人の男の子。ハワイに住む、探偵であり大学教授の日系人チャーリー阿部の発案で、交換留学で知り合ったジャン、リズ、それに駐日デンマーク大使の娘シャーリー、という3人の外国人の女の子たちと…青少年自警団を結成!それぞれの特技を生かして…探偵団まがいに色々な事件を解決していた。ある日、トミとマサはそれぞれの父親の仕事の関係でアメリカへ引っ越すことになるのだが…彼らはとんでもない事件に巻き込まれていく!
ぶっちゃっけ少年探偵団ですよ…。違いといえば、キャラクターがインターナショナルでアメリカが舞台になる(前半はちょこっと日本)。そして007みたいにハイテク武器が出てきたり、超能力まで飛び出したりする。
実際に起きた事件を題材にしているので…テーマは面白かったりするんだけど、やっぱり原作者が子供向けというのを意識しているのか、それとも 訳者が下手なのかどっちかわからないけど…文章に魅力が感じられない。ただストーリーを追いかけているだけで、物足りない。
犯人の動機が不鮮明なのは…実際の事件もまだまだ解明されていないところが多いそうで、わざとそういう風にしてあると、あとがきで書いてあった。
ライトノベルなんかよりも、もう少しレベルが低い読み物かもしれない。漫画ばかり読んでないで、たまには活字を読もうよって、読書嫌いの中学生なんかに…読ませるにはちょうどいいんじゃないでしょうかね?200ページくらいあるんだけど、字がデカイので、短時間でサラっと読める。嫌いじゃないけど、物足りないです。
個人的採点:55点